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浅田次郎作品『柘榴坂の仇討』、中井貴一主演で映画化

 人気作家・浅田次郎氏の短編集『五郎治殿御始末』の一編『柘榴坂(ざくろさか)の仇討(あだうち)』が、俳優・中井貴一主演で映画化されることが3日、わかった。メガホンをとるのは、『沈まぬ太陽』などで知られる若松節朗監督。共演には阿部寛広末涼子、そして19年ぶりに映画出演を果たす中村吉右衛門ら豪華俳優が名を連ねる。

浅田次郎『柘榴坂の仇討』が映画化 出演する(左上から時計周りで)中井貴一、阿部寛、中村吉右衛門、広末涼子

浅田次郎『柘榴坂の仇討』が映画化 出演する(左上から時計周りで)中井貴一、阿部寛、中村吉右衛門、広末涼子

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 『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年)や『椿山課長の七日間』(2007年)など、数々の作品が映画化されている浅田氏。今作では、桜田門外で討たれた主君、井伊直弼の仇討ちの命を受けた彦根藩士の志村金吾が、幕末から明治へ、時代に翻ろうされながらも武士として、人としての誇りと覚悟をもって命に向き合った姿が描かれる。

 浅田作品は『壬生義士伝』(2003年公開)以来となる中井は、金吾役を通して「時代劇離れと言われる昨今、日本人が本来持っている本当の“こころ”の文化のようなものを力いっぱい注ぎ込んで、お客様に何かを感じていただけるような映画にできたら」と意気込む。

 金吾が追い続けた最後の仇の一人・佐橋十兵衛役の阿部は「久しぶりの時代劇で、身が引き締まる思いがしています。深い人間像をどこまで出せるか、難しい役ですがとても演じがいを感じてします」と役者魂を燃やす。金吾の妻・セツを演じる広末は「女優として最高な現場を経験させていただいています。脚本と、自分の気持ちに正直に演じきることができたら、間違いなく歴史に残る日本映画になる気がしています」と期待を込めている。

 井伊直弼役の吉右衛門は、1995年の『鬼平犯科帳』以来の映画出演となる。映画『柘榴坂の仇討』は今年9月公開予定。

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