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【年間書籍市場】講談社、『進撃の巨人』効果や年間ヒット作多数で出版社別3年ぶり1位

 オリコンは22日、2013年度の書籍の売り上げをまとめた『年間マーケットレポート』を発表。市場全体の総売上は1兆380.7億円(前年比1.4%減)、総売上部数は12億1095.6万部(同1.2%減)となり、前年をわずかに割り込んだが、ほぼ横ばいとなった。また出版社別セールスランキングでは、講談社が売上999.3億円(前年比12.6%増)を記録し、前年の2位からトップへ浮上。2010年度以来の首位返り咲きとなった。

大ヒット中の『進撃の巨人12』(講談社)

大ヒット中の『進撃の巨人12』(講談社)

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 ここ数年人気の付録付きの書籍は、ファッションやダイエット本などの展開が効果的に働き、一大ブームを形成するまでになったが、2013年は落ち着きをみせた傾向に。その一方でBOOK(総合)部門の「文芸・ノンフィクション」や、コミック部門が前年を上回り、自己啓発書やペン字学習書が売れ筋となり、2013年は本来の書籍と呼べる作品を中心としたセールス展開が特徴的な市場となった。

 形態別では、年賀状関連の売れ行きが好調かつAKB48の写真集の影響もあって、「大型本」が売上額352.4億円(前年比0.8%増)を記録した。

 ジャンル別では「文学・ノンフィクション」が売上額628.7億円(同8.0%増)、売上部数4789.5万部(同4.6%)と好調に推移し、4年ぶりの前年比越え。売上回復につながった背景として、百田尚樹氏の『海賊とよばれた男 上・下』や、村上春樹氏の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、テレビドラマ『半沢直樹』効果で原作文庫の売上が伸びた池井戸潤氏の作品が好調だったことが大きな要因となった。

 出版社別では、百田氏の『海賊とよばれた男 上・下』や東野圭吾氏『祈りの幕が下りる時』、コミック『進撃の巨人』を擁した講談社が首位。売上部数も1億4905.8万部(同13.0%増)で2桁増となった。2位の集英社は、BOOK(総合)部門で約15%の伸びを記録したが、コミック部門の微減と文庫部門の約20%減が響き、全体売上は899.5億円(同2.6減)。そのほか、宝島社が『30日できれいな字が書けるペン字練習帳』をはじめとするペン字練習本や、山本ゆり氏『syunkonカフェごはん』シリーズがヒットし、全体売上221.8億円(同19.2%増)、売上部数も(同20.3%増)といずれも2桁増を記録し、昨年の9位から同社最高位の6位に上昇した。

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