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【一問一答】北島三郎、半世紀の紅白を振り返る 昔は「合戦」今は「ファッション」

 演歌歌手の北島三郎(77)が5日、都内で記者会見を開き、『NHK紅白歌合戦』を今年をもって引退すると発表した。1963年に紅白に初出場し、今年で歴代最多出場の50回となる節目を迎え、「いっぺん紅白の線を引いてみたい。一つの区切り」と引退ついて説明した北島は、このたびの決断した経緯とこれまで出場した半世紀の紅白の思い出を振り返った。

『NHK紅白歌合戦』の引退を発表した北島三郎 (C)ORICON NewS inc.

『NHK紅白歌合戦』の引退を発表した北島三郎 (C)ORICON NewS inc.

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 以下、主な一問一答。

――いつごろ紅白引退を考えた?
 デビューをして50年を迎えたとき、チラっと話をしたことがある。ちょうどそのときデビュー50周年の行事があったり、東日本大震災があった。こんなときこそ皆さんに元気の出る歌をしなきゃイカンと思ってもう一度頑張ろうと思った。50回を機に線を引かせてもらいたいという思いは、今年の春には決めていました。

――紅白引退について自身の気持ちを具体的に教えて下さい
 いつまでも先輩面して壁になるのもよくない。歩いてきた道を譲ってあげるのも先輩の一つの役目。自分たちも先輩たちの歩いてきた道を見ると、学ぶこともたくさんありました。私にできるとしたら彼たちが燃えて、後輩たちが出てくれば。誰かが何かをしないと変わらないのかなと感じる。

――体調不良が原因ではと心配する声もありますが?
 全然、異常ないです。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝。今年も何年か前も病院に検査に行ったけど(脳の)中身も全然若い。体調もものすごくいい。具合が悪いからというわけではなく、どっかで区切りをしていかないと突進して前に行くだけだとイカンというのを感じる。そういうところで線を引かせてもらう。

――来年から紅白出演を想像するとどういう気持ですか?
 自分で決めたから、寂しくも悲しくもない。

――初出場時から今の紅白まで北島さんから見てどう変化した?
 当時は“合戦”でした。今はどちらかというと“ファッション”。聴くのと魅せるといったら、魅せるほうが主体になってきたような感じがする。これは時代の流れでほかの番組でもそう。当時は、「今年は誰が俺の相手だ?」というのがあった。時代とともにどんどんと変わってきて、ふと思ったときに、50年ってなると今年選ばれた人の中に50歳以上の人がどれくらいいたっけと。俺が最初に出てきたときに生まれてない人が多いんだなと、でもこれがこの世界の素晴らしいところ。

――紅白最後は「まつり」を歌う?
 そうだと思います。本当に「まつり」でいきたい。歌手の仲間たちと一緒に皆さんに「ありがとう。これからも頑張ってよ!」と言いたい。

――今年の紅白が1番の思い出になる?
 そうだと思います。悔いなく。自分で線を引いたからには、歌手・北島三郎の気持ちのある歌を皆さんに届け恩返ししたい。心込めて歌いたい。

――ファンに向けて何か一言ありますか?
 別に辞めるわけではない。まだまだ北島三郎は歩いていきます。でも、ここまできたら走ってもしょうがない、歩いてゆっくりとつまずかないように。それまでは頑張るから、紅白に対しては、ここで線を引かせてもらいたい。そこは理解してちょうだい。

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  • 『NHK紅白歌合戦』の引退を発表した北島三郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 最後の紅白での歌唱曲にも注目が集まる (C)ORICON NewS inc.
  • 最後の紅白での歌唱曲にも注目が集まる (C)ORICON NewS inc.

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