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増えている「秋花粉患者」 その理由とは?

 春のイメージが強い花粉症だが、近年は“秋花粉”も注目されるようになってきた。免疫アレルギー性疾患のエキスパートで知られ、多くの花粉症患者が訪れる日本医科大学耳鼻咽喉科の大久保公裕先生によると、「2010年まではそれほど秋の花粉症患者は増えていなかったが、この1、2年で急に増えてきた」という。

秋のクシャミ、鼻みず、目のかゆみは秋花粉の恐れも…風邪と安易に決めつけず、専門医に相談を

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 アレルギー症状を誘発する秋花粉の代表がキク科のブタクサやヨモギなど。「ネコジャラシ」の名前で知っている人も多いイネ科のエノコログサ、アキノエノコログサも秋花粉症状の原因と言われている。これらの花粉は遠くへ飛ぶことは少ないものの、河原や公園などのほか、住宅街やオフィス街にも生息していることから、“気づかぬうちに吸いこんでいた”という危険性もある。

 とはいえ、これらはひと昔前から存在しており、身近な植物として知られていた。ヨモギの天ぷらやヨモギ団子などを作ったことがある人もいるだろうし、子どもの頃にネコジャラシで遊んだ人も多いだろう。なぜ最近になって、こういった植物に起因する秋花粉症状が現れる人が増えたのだろうか。

 「温暖化などの気候の変化により飛散の期間が長くなったことや、ランニングブームなど外で活動する人が増えたことなどが一因として考えられる」と語るのは大久保先生。環境やライフスタイルの変化で、秋花粉に触れる機会が増えているのだ。さらに「そもそも花粉症は現代病といわれるように、生活の中で菌に触れる機会が減り、免疫力が弱体化したことにより起こるようになったもの。都市化が進んだ日本では、秋の花粉症患者もますます増えてくるはず」(同)。

 花粉症は誰もが発症しうるもの。しかも、発症したら非常に煩わしく、日常生活に支障をきたすことも少なくない。春のスギ花粉同様に、秋花粉の知識と対策法を学んでおいた方がよさそうだ。

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