歌手の島倉千代子さん（享年75）が、きょう8日に肝臓がんで亡くなったことを受け、物まねタレントのコロッケ（53）が同日夜、都内で報道陣の取材に応じた。コロッケは「観音様のような人でした。まだ75歳で若いのにって思う。正直、残念で仕方がない。これまでさんざん苦労してきたかたなので、やっとゆっくり休めるのかな。ゆっくり休んでください」と涙を流しながら偲んだ。

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　訃報が届いたばかりだったというコロッケは「正直ちょっと信じられなくて…。動揺しておりまして。島倉さん、すごく元気で、いつものように笑って、『いろいろやってね』と言ってもらってたので驚いてます」と呆然としながら回顧。

　島倉さんのヒット曲「東京だョおっ母さん」「人生いろいろ」などを物まねのレパートリーとしてきたコロッケは「僕が物まねさせていただいて、いろんなかたにかわいがってもらってますが、その中でも島倉さんは特別なかた」と振り返った。

　　印象深い思い出として、島倉さんが「人生いろいろ」のCDジャケットで着用していた着物をアレンジし「早替え用に作っていただいた」ことを挙げ、「『コロッケちゃん、私より太っているから大きめに作ったから』と。楽しい思い出がすごく多くて…。初めてステージでご一緒した時、僕があまりふざけてやらなかったら、楽屋でもっとふざけていいのよ、と…」と語った途端、堪らえていた感情が涙として頬を伝った。

　最後に会ったのは、昨年4月に大阪・新歌舞伎座で行ったコロッケの特別公演だったといい「いつも笑っている島倉さん（の印象）しかない。舞台の真ん中に出る時、島倉さんは歩数が決まっている。ここでしゃべってやるのよって聞いた時、ちゃんと計算してて、『お客さんに喜んでいただけることをやらなきゃいけないのよ』と言ってたのを鮮明に覚えている。島倉さんの意思を継いでいきたい」と唇をキュッと結んだ。

　島倉さんの物まねは「すぐにはできないですけど、またやらさせていただきます」と続けていくことを誓い、「いろんな意味で、人生の先輩です。島倉さんがいないと、楽しんでいただける芸ができなかった。そういう意味ではかけがえの無いかた」と再び涙を拭っていた。