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やなせたかしさん死去 日本テレビ「アンパンマン」追悼特番や来年の劇場版未定

 「アンパンマン」シリーズで知られる漫画家・絵本作家のやなせたかし(本名・柳瀬崇)さん(享年94)が13日、心不全で亡くなったことを受け、都内で記者会見が行われた。同シリーズ原作の版元「フレーベル館」の関係者と同席した日本テレビ系アニメ『それいけ!アンパンマン』のプロデューサー・中谷敏夫氏は、今後の対応について説明した。

やなせたかしさん(今夏撮影)

やなせたかしさん(今夏撮影)

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 1988年10月から同局でアニメが放送スタートし、1989年12月25日放送回で最高視聴率15.4%を記録。今年は25周年を記念し、劇場版公開などさまざまな展開で盛り上がりを見せていたなか、やなせさんの訃報が舞い込んだ。

 中谷プロデューサーは「先生が最後までクオリティーの中心にいていただいて、(アニメの)脳みそと心臓をつかさどっていた。いろんなスタッフが出すアイディア、先生が出すアイディアを、先生のご意見を中心にして、なりたっていく状況が最後まであった」とアニメに最後まで関わり続けたやなせさんの姿を伝えた。

 近年、劇場版の舞台あいさつ上で「もう死ぬんだ」と口癖のように話していたやなせさん。中谷プロデューサーは「『俺は死ぬんだ』と言っていたが、むしろお元気になっていると思っていた矢先だった」といまだに現実が受け止められない様子だった。

 アニメ制作は「実際のところ、どうやっていくか白紙。特番等のご予定もないのが現状」と説明するも、今後も継続する見込みで「25年ずっと携わっているスタッフと一丸となって、愛と勇気を、イズムを胸に前に進んでいきたい。毎週、25年間やっているので、季節に合わせたキャラクターが出つつ、クリスマスにはクリスマススペシャルとして放送することは決まっている」とした。

 追悼特番の放送予定は「今のところ白紙」とし、劇場版の公開も「夏休みに向けて動いているとしか決まっていない」と現段階では未定。しかし、中谷プロデューサーは「映画は、先生からのアイディアをいただき、進んでいた最中だったので、残されたもので遺志を継いで、という思いはある。これから関係者と詰めて詳細は協議したい」と前を向いていた。

 また、アニメ『それいけ!アンパンマン』スタッフ一同として「突然の訃報に接し今はただ驚いております。やなせたかし先生がアンパンマンを通じてたくさんの愛と勇気を遺してくださったことに感謝を申し上げるとともに、非力ながらも引き継いでまいりたいと思います。改めて、やなせ先生のご冥福をお祈り申し上げます」という追悼コメントが寄せられた。

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  • やなせたかし先生を偲んだアンパンマン室、天野誠室長 (C)ORICON NewS inc.
  • やなせたかし先生を偲んだ武藤英夫代表取締役社長 (C)ORICON NewS inc.
  • やなせたかし先生を偲んだ鈴木晴夫専務取締役 (C)ORICON NewS inc.

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