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スピッツ、16年ぶり野外ライブ “お隣り”アジカンに拍手

 ロックバンド・スピッツが14日、横浜・赤レンガパーク野外特設会場で16年ぶりの単独野外ライブ『横浜サンセット2013』を行い、2時間にわたって全23曲を演奏。終演後には盛大な花火が打ち上がり、海沿いのステージを埋め尽くした1万5000人の観客を酔わせた。


「忘れらない夜になった」とスピッツの草野マサムネ(撮影:上飯坂一)

「忘れらない夜になった」とスピッツの草野マサムネ(撮影:上飯坂一)

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 大型台風が接近し、横浜名物のベイブリッジ上にもグレーの雲が立ち込めるなか、ステージ上空だけ晴れ間が差し込んだ。タイトルにふさわしく夕暮れ時の17時半に開演すると、ボーカルの草野マサムネが心地よい歌声を潮風に乗せて響かせた。

 「夏が終わる」を久しぶりに歌唱したという草野は「20年前、暑すぎる夏を見越して作った曲なんですけど、1993年はめちゃめちゃ寒い夏で」と懐かしそうに回顧し「きょうのために作った曲なのかな」とニッコリ。薄雲をまとった半月に照らされながら「月に帰る」を歌い、ファンを魅了した。

 発売日から連日オリコンデイリー1位を記録している最新アルバム『小さな生き物』(11日発売)の表題曲をライブ初披露したほか、デビュー曲「ヒバリのこころ」、代表曲「チェリー」「渚」など全23曲を熱演。ベースの田村明浩の呼びかけで、同所から徒歩15分の横浜スタジアムでデビュー10周年記念ライブを開催中のASIAN KUNG-FU GENERATIONに向け、観客1万5000人が拍手を送る一幕もあった。

 全14枚のオリジナルアルバム収録曲を網羅した草野は「この日を目標に頑張ってきたから明日からどうしよう…」と笑わせながらも「忘れられない夜になりました。皆さん一人ひとりと三浦海岸あたりで語り明かしたい気分」と充実した表情でステージを後にした。

 スピッツは最新アルバムを引っさげて、11月1日から全国ツアー(全53公演)をスタートさせる。

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関連写真

  • 「忘れらない夜になった」とスピッツの草野マサムネ(撮影:上飯坂一)
  • 横浜・赤レンガパーク野外特設会場で16年ぶりの単独野外ライブを開いた(撮影:上飯坂一)
  • 最新アルバム『小さな生き物』(11日発売)の表題曲もライブで初披露された(撮影:上飯坂一)
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