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「服はもらえない!」意外に知らないモデルの常識 『AneCan』葛岡碧に聞く

 「モデル」と聞けば、スタイル抜群で最新のファッションに身を包む華やかなイメージだが、実際の仕事ぶりについては意外に不透明。男性にとっては“常識”と言われることですら、ちんぷんかんぷんのはずだ。そんな業界の裏側や常識を実際に活躍する人気モデルに聞いてみると、やはり知らないことが多かった。


意外に知らないモデルの常識を赤裸々に明かした葛岡碧 (C)ORICON NewS inc.

意外に知らないモデルの常識を赤裸々に明かした葛岡碧 (C)ORICON NewS inc.

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 今回話を聞いたのは、女性ファッション誌『AneCan』(集英社)で活躍する葛岡碧。7日発売の9月号では初の単独表紙を堂々セミヌードで飾っている。2002年のデビュー以来、10年以上に渡り、モデルとして活躍しているが「華やかなようで本当に地味。始める前はこんなに体力勝負だとは全然思わなかった」と苦笑する。誌面上の笑顔からはわからない、リアルな仕事ぶりをまとめてみた。

■撮影は早朝が多い「毎朝4時に起きる」

――常に新作のファッションに身を包み、華やかに誌面を飾るモデルだが、その撮影自体は早朝に行われている。

「雑誌のロケ撮影のときは、入り時間が朝5時ぐらいになるのは結構当たり前。なので、当然起床も毎朝4時とかになります。そこまで早い理由は、太陽がいい時間を狙うのが一つ。もう一つは、OL向けだと丸の内や銀座といった人気スポットで撮影することが多いので、一般の人の通勤時間前に撮影を終えたり、カフェとかでも人の少ない早朝を狙うので、どうしても早くなりますね」

――撮影する服装は、実際の季節と真逆になることがほとんど。

「新作が発表されるシーズンが、実際の季節より半年早いので、撮影も季節は真逆なんです。なので、夏に冬物のコートを着て、冬に半袖を着てます。冬は早朝だと気温が低いので、つらいときはありますね。月刊誌だとそれが半月ぐらい続くこともあるので、体調管理は本当に重要。夜は10時ぐらいに寝るようになって、お年寄りみたいな生活になります(笑) なので、夜出歩かないモデルが多くて、決して華やかではないですよ。もちろん、逆に発散するために、思いっきり遊んじゃう人も中にはいますけどね」。

■洋服はもらえない「逆にたくさん買ってる」

――職業柄、洋服は山のようにもらえるイメージだが、実際はもらえない。

「よく聞かれるんですけど、本当にもらえないです。雑誌で着ている服は発売前のサンプル衣装だったりするので、仮に『買取りたい』と言っても、発売されてから若干安く買えるぐらい。もらえることは基本的にはないです。逆に、どうしても服に意識するので、自分でたくさん買っちゃいます。モデルはたぶんみんなそうですね」

■編集長によって露出量が変わることも…「残酷だなと思う」

――雑誌の編集長が変わると、人気モデルでも露出が急に減ることもある。

「雑誌によっては、編集長が変わることでモデルの露出に変化が生まれることも。時には、あからさまに変わるので、残酷な競争社会だなと感じたことも過去にはありましたね。すごい出てた人が急に出られなくなったり、その逆もあったり。私は仙台の田舎から出てきたので、それで仕事なくなって帰ってたまるかって気持ちが強かった。なので、若いころはただただ必死。仕事がなくなる怖さがあって、ずっと走ってきた感覚です。『AneCan』に来て、ようやく仕事とプライベートを充実させたいなって思えるようになったぐらいです」

■モデルは意外によく食べる「体力勝負なので食べないとやってられない」

――スタイルが“商売道具”でもあるモデルとあって、食事制限などを設けているかと思いきや、実際はがっつり食べている人が多い。

「特集によっては“ひと月コーディネート”があるので、ロケとスタジオで一日に30着ほど着替えたりします。当然、体力勝負になるので、逆に食べないと本当にやってられない。きゃしゃに見える子でも朝昼がっつり食べるタフな人が多いですよ。それぐらいハードな仕事ってことでもあります。暴飲暴食はしてないですが、“食べないで痩せてる”は絶対違いますね」

■洋服は増えるとあげる「OLの友達にまとめて」

――どうしても服に気を使うので、シーズンによっては何十万円もかけることも。

「長く使えるいいものを買うようにはしているんですが、結局トレンドがあって。冬のシーズンによっては何十万円も使うときはあります。外出時はなるべく毎回違うものを着るようにしちゃうので、家は洋服だらけ。えらいことになってます(笑) あと、ブログで一度紹介すると『また着てるよ』とか思われそうだから、逆に頻繁に着れなくなるかも。モデル仲間に聞いても同じ事言いますね」

――服が多くなるとどうしても減らす作業が出てくる。とはいえ、頻繁に着ていないものが多いので、友人にあげてしまう。

「シーズン過ぎたり、気づいた時には家中が服だらけになってて。増えてくると減らさなきゃいけないので、OLの友達にまとめてあげちゃうことが多いです。友人はラッキーって思ってるのかもしれませんね(笑)」

■キャリアと知名度があるモデルほど仕事に貪欲「どっしりしてると思ったら逆だった」

――『AneCan』には、モデルの中でも超人気といえるメンバーが多数いるが、キャリアと知名度がある人になればなるほど、仕事に対して貪欲だという。

「勝手なイメージで、人気モデルって『私だから撮って』とか、そういう感じだと思ってたら真逆だったんです(笑) まだ追求してて、向上心があって、柔軟なんですよ。カメラマンやスタッフにどうしたら良くなるかを聞いて、確認してちゃんと従う。その姿勢に驚きましたね。ずっと上にいられる秘訣を理解したし、上が努力を続けてるなかで、自分がもっと頑張らないと同じ位置にもいけないなと体感しました。『AneCan』はストイックメンバーの塊だと思います(笑)」

■(葛岡本人の希望で紹介)ウィキペディアの内容は嘘「名前の由来も出身地も違う」

――葛岡という珍しい苗字だが、ウィキペディアには名前の由来について事実とは全く異なる内容が書かれているという。

「私の名前の由来が『仙台市青葉区にある地名から来てる』って書かれてるんですが、あれ全くの嘘なんです。誰が書いたか知らないけど、消して欲しい。出身も名取市ってあるんですけど、実際は仙台市。確かに、仙台市の青葉区に葛岡って地名と駅はあるんですけど、全然関係ないです。さらに、葛岡って町に葛岡って人もいないんですよ。一度もそんな話したこともないのに、ほんとにあれはデタラメですし、逆に勝手に書かれているので怖いです」

 最後にモデルに一番必要な物を聞くと「結局は根性ですかね」と体育会系の答えが返ってきた。

関連写真

  • 意外に知らないモデルの常識を赤裸々に明かした葛岡碧 (C)ORICON NewS inc.
  • にこやかに取材に応じ、場を和ませていた (C)ORICON NewS inc.
  • 男性のカメラマンに緊張したという葛岡
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