2013年夏の新作アニメ『犬とハサミは使いよう』（7月1日よりTOKYO MXほか）。メインキャストの櫻井孝宏と阿澄佳奈に見どころを語ってもらった。

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　原作は更伊俊介氏、イラストは鍋島テツヒロ氏でエンターブレイン（ファミ通文庫）から刊行されているライトノベル作品。ある日突然、強盗に殺されてしまった主人公・春海和人が、本バカゆえの執念で、なぜかダックスフンドの姿で奇跡の生還を果たす。犬として生まれ変わった和人を飼うことになるのは、ハサミが凶器のサド女、夏野霧姫。その正体は天才作家・秋山忍本人だった。

　「鮪喰（マグロイーター）」という大型電動万能包丁を愛用している和人の妹・晴海円香、変態ドM編集者・柊鈴菜、致命的に商才がない本田書店の店主・本田文夫、何かと夏野のハサミの餌食になるアフロ頭の犬飼潔など…。強烈なキャラクターたちが毎回巻き起こるトラブルの数々を、お色気を織り交ぜつつ、スリリングに描き出していくミステリー系不条理コメディ。

――櫻井さん、今作ではダックスフンド役ですね。

櫻井「人が犬に転生するなんて、まさに奇想天外。この設定からしても十分、まともじゃないですよ（笑）。ホント、ダックスフンドで良かったと思います。犬役って初めてなので、アフレコも燃えますね。阿澄さんの芝居がキレッキレで怖いです。得体の知れない武器持っているし…」

――阿澄さん演じる円香はかなりのお兄ちゃん子なんですよね。

阿澄「はい。全部、愛ゆえです」

櫻井「そう言われちゃうと兄としては何も言えなくなるんですけど。僕自身は自由でいたいので、度を越えた愛はちょっと…（苦笑）。どうなんですか？　過剰に愛する気分は？」

阿澄「そうですね…。円香はヤンデレですよね。病むまで誰かを愛した経験がまだないので、そういう愛情とか執着とか体験してみたい気もします」

櫻井「いや、阿澄さんがヤンデレになる必要はないんじゃないかな」

阿澄「あはは、そうですよね。私には姉がいるのですが、お兄ちゃんがいる友達がうらやましいなと思ったことはあります。無条件で守ってくれそうだから」

――和人と円香に限らず、個性的で強烈なキャラクターばかりですね。

櫻井「和人は本が読めればそれでいいんですよ（笑）。飼い主となる夏野霧姫もハサミを振り回すエキセントリックなキャラクター。登場人物たちのテンションが高くて、しっかり、いや過剰に色付けされていますが、彼らなりに真剣に生きていて、真剣だからこそコメディになるというか、そういう面白さがある作品だと思います。はじめは少し振り回されるかもしれませんが…（笑）」

阿澄「それぞれの方向に、振り切ったキャラクターがたくさんいて、その中で一番の常識人が主人公の和人さんなのかもしれないですね。円香が料理で何を作ってもカレーになってしまうというのも、どうして？！って感じです。犬になった和人さんがとにかく可愛いです。ひたすら可愛く描かれていますよね」

櫻井「この作品に関わってから、道行くワンちゃんをよく観察するようになりました。そこから得るものはないんですが（笑）。可愛らしい見た目から僕の声が聞こえてくるという残念なギャップを楽しみにしてほしいですね」

――見どころをまとめると？

阿澄「ツッコミが追いつかないくらい怒涛のボケ倒し。テレビの前でツッコミを入れつつ、視聴者の皆さんも巻き込まれてほしい」

櫻井「タイトルを聞いただけで気になる作品だと思います。犬になっちゃう謎の設定。アクの強いドラマと人×犬の恋愛。ぶっ飛んでいるのは設定だけじゃありません、ストーリーも負けじとかっ飛んでますよ！　夏アニメのナンバー“ワン”を目指します（笑）」

　『犬とハサミは使いよう』放送情報　 TOKYO MX（7月1日スタート、毎週月曜　深1：00）、サンテレビ（7月2日スタート、毎週火曜　深1：30）、テレビ神奈川（7月2日スタート、毎週火曜　深1：00）、BS日テレ（7月4日スタート、毎週木曜　深2：30、初回のみ深3：00）、AT-X（7月5日スタート、毎週金曜　後 9：30、リピート放送は毎週日曜　前8：30、毎週火曜　深3：30、毎週木曜　後3：30）

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