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SEKAI NO OWARI、クリープハイプが伸長

 5/13付のシングルランキングでは、SEKAI NO OWARIの「RPG」が2位、クリープハイプの「憂、燦々」が10位と、今後のバンドシーンを担う若手の活躍が目立った。

5/13付のシングルランキングで「RPG」が2位にランクインしたSEKAI NO OWARI

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 SEKAI NO OWARIは本作で昨年5月発売のシングル「眠り姫」での初動3.7万枚、同7月発売の『ENTERTAINMENT』での初動6.5万枚を大幅に上回る、初動売上7.9万枚を記録した。『ORIGINAL CONFIDENCE』12年7月30日号にて、TOKYO FMの森田太氏が「彼ら自身の物語や楽曲の世界観もバンド好きなティーンに刺さっている」と話すように、その音楽性のみならず、視覚面も含めたトータルの世界観によって多くの支持を集めている。本作はMV監督に映像作家の田向潤氏を迎え、子どもたち扮する動物に導かれてメンバーが集結し、革命を起こすという内容をシリアスかつユーモラスに表現した。

 近作では、YouTubeでMVをショートサイズで公開してきたが、今回は発売前よりフルサイズで公開。再生回数は280万回以上を記録し、映像表現への注目度の高さも裏付けた。こうしたなかで、EX系『ミュージックステーション』、CX系『僕らの音楽』(ゆずとコラボ)等に出演するなど怒涛のメディア露出を行い、さらに全国3ヶ所でのフリーライブを実施した。ラゾーナ川崎のライブは早朝からファンが集まり、「かつてラゾーナでは見たことがないほどたくさんの人が集まっている」「1万人以上いるんじゃないか?」とTwitterやFacebookで盛り上がりを見せ、発売直後の土日のデイリー1位を獲得した(土曜は売上1万枚超え)。

 映像で自身の世界観を表現していくという点では、クリープハイプも同様だ。メジャーデビュー以降の楽曲のMVは松居大悟監督によるストーリー仕立ての作品で、「憂、燦々」MVも松居氏が監督し、池松壮亮と黒川芽以が出演する人間ドラマが描かれている。4月22日よりMVの“アナザー・バージョン”をYouTube限定で公開しているほか、「歌ネット」で歌詞を先行公開するなど、発売前から映像や歌詞を使って楽曲の世界観を積極的にアピールし、セールスにつなげた。初動売上こそ今年3月発売の「社会の窓」から微増となっているものの、資生堂「アネッサ2013」CMソングとして長期にわたるオンエアが予定されていることから、ロングヒットが期待できそうだ。

 ライブを中心に活動するバンドも多いなか、映像メディアを積極的に活用し、楽曲のみならずその世界観をもアピールし、ファンを獲得しているケースが増えているだけに、今後の活用事例にも注目したい。(オリジナル コンフィデンスより)

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