俳優・音楽家の星野源がこのほど、4月5日スタートのNHK-FM『星野源のラディカルアワー』（隔週金曜　後10：00）の初回収録を行った。昨年12月にくも膜下出血の手術を受けたが、2月末にスピード復帰。「まだ、リハビリアワー」と言いつつ、以前と変わらぬ語り口で、CMなしの45分間をしゃべり倒した。収録後、「とても楽しかった」と笑顔を見せながら、メディアの取材に応じた星野は「病気が教えてくれたこと」を穏やかに話した。

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　星野は「倒れてよかったと思うことがいっぱいあって。何より、音楽が新鮮に聴こえるようになりました。スポンジのようにいろんな音楽を吸収していた二十歳の頃のピュアな気持ちに戻った感じで、何を聴いていても楽しい。何を見ても面白いんです」と憑き物が落ちたようにリラックスした表情。「いつか死ぬ――それが身近にわかったので、周りの目を気にせず、より好きなことをやっていきたいと思うようになりました」と力強く語った。

　ラジオのレギュラー番組は他にも持っているが、同番組は自身の名が冠につくだけに「自分がやりたいことを盛り込んでいきたい。メジャーもアンダーグラウンドも関係なく僕の琴線に触れたものをジャンルレスでどんどん紹介していきたい」とやる気十分。初回は「自己紹介の意味を込めて、星野源特集」を組み、自身が中心となって結成したインストゥルメンタルバンド・SAKEROCKやソロ曲を思い入れたっぷりに紹介していく。

　リスナーにメッセージを求めると「この先、どうなっていくのか自分でもわかららないので、1回聴いただけで終わらないほうがいいと思いますよ（笑）。ゆくゆくはラジオコントをやりたくて、もうちょっと体力が回復したところでやってみたいし、いろいろな挑戦をできたらと思っているので、お聴き逃しなく！」と呼びかけていた。NHKオンライン内の番組公式ページではリクエストとメッセージも受け付けている。

　収録中、アドリブで携帯式の血圧計で血圧を計ると、少し高めの数値となり、収録が終わった直後に再度計ると、正常値に戻っていた。「身体って、正直ですね」と星野。自らの責任で身体としっかり向き合っている様子もうかがえた。

　今後、3rdアルバム『Stranger』（5月1日）とシングル「ギャグ」（同8日）を連続リリースし、6月には主演映画『箱入り息子の恋』（6月8日）が公開、7月19日には単独初の東京・日本武道館公演を行うことが決まるなど、早くも予定が目白押し。ラジオで星野自身からどんな話題が語られるのか、注目したい。

　『星野源のラディカルアワー』公式ホームページ：http://www4.nhk.or.jp/radical/