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【年間書籍市場】3年連続で減少傾向 出版社別は集英社が2年連続1位

 オリコンはこのたび、2012年度(集計期間2012年1月2日〜12月30日)の書籍の売上をまとめた『年間マーケットレポート』を発表。「カーヴィーダンス」「ロングブレスダイエット」などのダイエット関連書籍の越年ヒット以外に大きなブームはなく、総売上額は1兆528.1億円(前年比94.6%)、総売上部数は12億2580.8万部(前年比95.3%)と共に前年を下回り、苦戦がうかがえる結果となった。

 ブーム不在も影響し、「BOOK(総合)」「文庫」「コミック」の全部門が前年割れ。2010年以降市場を牽引していた「コミック部門」においては、ヒット作品の数字も多少下がり総売上額が2675.5億円(前年比98.5%)となり、2009年以来初めてマイナスを記録。全体の減少傾向も3年連続となった。

 形態別では唯一、「ムック」が売上金額・部数共に前年を上回り、年間売上額1331.4億円(前年比100.4%)、売上部数1億3045.1万部(前年比100.9%)を記録。また、AKB48などの写真集や児童書の売上が好調だった「大型本」も売上額349.6億円(前年比101.3%)、売上部数2368.2万部(前年比99.1%)と前年並みだった。

 ジャンル別では前年を上回るジャンルはなく、なかでも「文学・ノンフィクション」「ビジネス書」「ガイド・地図」「政治・経済・社会など」は売上額、部数共に2桁〜3桁減となった。

 出版社別では、集英社が『ONE PIECE』『黒子のバスケ』などの人気コミックをはじめ、文庫部門での伸長により、総売上額923.3億円(前年比93.9%)で2年連続1位を堅持。2位に講談社、3位に小学館が続いた。また、女優・剛力彩芽主演で“月9”ドラマ化されている『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズを輩出したアスキー・メディアワークス社は6位に入り、TOP10内では唯一、3年連続で売上額、部数共に前年比増を記録している。

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