大阪・難波の常設劇場、5upよしもとを拠点に全国へと活躍の場を広げる結成10年のお笑いコンビ・ジャルジャル。2人を含めNSC25期生以上の14組が年内で同劇場から卒業する。コンビ結成10年を迎え、「ちょっとだけ芸歴を重ねて、若手がやる仕事をあまりしなくなってきた」とようやく安定してきた様子。一方で、賞レースものに対する意識は強く「そろそろ天下を取りに行く」と来年へ向けての抱負を力強く語った。

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―インタビューの前に一つすみません。福徳秀介さん、なぜ下がパンツ一丁なんですか？

福徳　実は、ほんまついさっきカラスの糞がズボンに付いたんです、べとって。びっくりしました。パって上を見たら降ってきた。今年2回目です。ひょっとしたらツいてる……？　これはいいぞ。だから、ズボン履いてないんです。

―なるほど、わかりました。では気を取り直して。5upよしもとを一斉卒業すると最初に聞いた時はどんな心境でした？

福徳　「baseよしもと」も含めて7年くらい劇場に出ていたので、ついに卒業かと思いました。その反面、もう卒業かとも。いろいろ振り返りました。

後藤淳平　そろそろやろなとは思ってました。なので、僕はお疲れ様って感じです。

―卒業式ともいえるカウントダウンイベントは大盛り上がりでしょうね。

福徳　1万人ですからね。ちょっとした「ふふっ」の笑いも、1万人ならすごい大きさになる。1人が大爆笑してそれが1万人に広がったらすごいはずです。カウントダウンを1万人で数えるところを想像すると、卒業もあるんでひょっとしたら泣くんじゃないかなって思ってます。卒業してここから本当の勝負です。

―福徳さんはよくネット上で炎上して騒がれることが多いですが、傷ついたりしますか？

福徳　27時間テレビの時に炎上したんですけど、“ジャルジャル福徳”ってのがネットの検索ワードで1位になってた。個人名まで覚えてもらえるから、最初はほんまラッキーくらいにしか思わなかったですね。コメントをちらっと見たら「死ね」とか書かれてましたけど、その時は全然気にならなかった。ただ、3日後くらいに電車に乗ったら、ふと全員が「死ね」と思ってんちゃうかなと考えてしまって。周囲に絶対気づかれたくないと思いました。そのときに初めて傷ついてたんやってわかって、同時に誹謗中傷にイラついてきて、めちゃくちゃ腹が立ちました。

―人気番組『めちゃイケ』や舞台など大忙しだった1年を振り返ると、どんな感じですか？

福徳　なんだかんだ2012年は落ち着いてました。2009年くらいからだいぶ仕事量が増えたんですけど、ちょっとだけ芸歴重ねたこともあって、若手がやる仕事をあまりしなくなった。ようやく落ち着いた感じです。

後藤　結成10年目の年で金髪にしたり、全国ツアーを初めてやったり。やったことないことを初めてやらせてもらった1年ですね。

―福徳さん、相方の後藤さんは来年3月に第1子男児が産まれますが、結婚したくなりませんか？

福徳　結婚はいらないです。今のところは、そんな一生とか無理です。一生こいつで行こうって決断して、結婚するってことがすごいなって思います。すごい勇気やなって思いますね。その勇気と根性はまだないですね。

―来年はどんな年にしたいですか？

後藤　やったことのないことをしたい。海外のライブも続けていきたいし、その延長線上で、2回ライブをやったロンドンでこっそりレギュラー番組をやりたい。日本人が旅行に行って、ホテルでテレビをつけたら番組に僕らが座ってたら面白いかなって。

福徳　そろそろ天下を取りに行こうかと思います。本気でチャンピオンになりたい。

ジャルジャルにとっての“卒業式”ともいえる『THE FINAL COUNT DOWN LIVE bye 5up よしもと』は、12月31日に大阪市中央体育館で開催される。