ボーカル・宮本浩次が急性感音難聴を患い、ライブ活動休止中のロックバンド・エレファントカシマシが、12月19日にベストアルバム『THE BEST 2007-2012 俺たちの明日』を発売することが決定した。

　来年3月21日にデビュー25周年を迎えるエレカシは、もともと本作を記念イヤー第1弾として計画。ユニバーサルミュージック移籍以降に発売した、34thシングル「俺たちの明日」（2007年11月発売）から映画『のぼうの城』主題歌の最新シングル「ズレてる方がいい」（10月発売）まで全15曲を時系列に沿って収録する。

　エレカシは先月14日、ライブ活動休止の経緯を東京・日比谷野外大音楽堂でファンに説明し、渾身の12曲を熱唱したが、「ビデオでもいいから観たい」という要望が殺到。急きょ、初回盤Aの付属DVDに当日の模様が完全ノーカットで収録されることが決まった。また、同BのDVDには、ユニバーサル移籍以降の全ミュージックビデオを収録するほか、メンバーのインタビューも収められる。

　宮本は「『さあ　がんばろうぜ！』――『俺たちの明日』の冒頭で叫ばれるこのメッセージが、もう30年にもなるバンドの歩みの、いや、今を生きている男たちの結局たどり着いた一つの境地であろう。その『俺たちの明日』で始まるこのアルバムの15曲の中には、きっとあなたの生涯の友となりうる曲があるに違いない」とコメントしている。