俳優の森山未來（28）と俳優で歌手の星野源（31）が、人気コミック原作のアニメ映画『聖☆おにいさん』（来春公開予定）で声優に初挑戦することが15日、わかった。森山がイエス、星野がブッダを演じる。『ウォーターボーイズ』（2003年、フジテレビ系）で共演して以来、友人でもある2人。森山は「源ちゃんとはまたどこかで仕事をしたいなぁと思っていたんですが、こういった巡り合せもなかなかに乙なもんだなと」。星野も「もともとアニメが大好きなので、お話をいただいた時は本当にうれしかったです。収録が本当に楽しみです」と期待をふくらませている。

【写真】その他の写真を見る

　原作は、ブッダとイエス、世界的に有名な2人の“聖人”が下界の東京・立川で“バカンス”を過ごす日々を描くコメディ漫画『聖（セイント）☆おにいさん』（原作：中村光／講談社『モーニング・ツー』連載中）。

　森山は作品について「小学生の頃、初めて読んだ伝記物は『キリスト』でした。中学生の頃、手塚治虫さんの『旧約聖書物語』や『ブッダ』に触れていました。『聖☆おにいさん』は何年か前に人からのすすめで、単行本で読ませていただいたんですが、中に盛り込まれている宗教的な小ネタがどれもわかるだけにたまらなく、これは日本ならではの距離感だなと感じた記憶があります」。

　星野も「高雄さん（高雄統子監督）が演出された作品はリアルタイムで観ていましたし、『聖☆おにいさん』も新巻が出れば買っていました。違う価値観の2人が一緒に暮らしているのがすごく好きです。人間は皆バラバラなのだ、と常々思っていたんですが、天界も同じだったのかと（笑）。でもその二人が相手を思いやりながら生活している。ある意味、すごく人間的で普遍的な話だなと思っていました」。

　声優初挑戦に、星野は「自分とお金に厳しく、シルクスクリーンが好きなブッダとして生きられるよう、頑張りたいと思います」と意気込み。森山は「イエスを演じるどうこうというより、とにかくアニメーションに言葉を乗せるという行為自体が初めてなので、この自分にとって新しい現場をブッダ演じる源ちゃんとのコンビネーションも含めてとにかく楽しめればいいなと思っています」と抱負を語っている。

　森山＆星野による“聖人ボイス”は、オリジナルアニメーションDVD付き特装版コミックス第8巻（12月3日発売）に、映画に先駆けて収録される。