ブッダとイエス、世界的に有名な2人の“聖人”が下界の東京・立川で“バカンス”を過ごす日々を描くコメディ漫画『聖（セイント）☆おにいさん』（原作：中村光／講談社『モーニング・ツー』連載中）が、アニメ映画化されることが26日、わかった。キャストは後日発表予定。公開時期は「今世紀公開」と濁しているが、そう遠い話ではなさそうだ。また、原作コミックの第8巻の刊行時（12月3日発売）に、映画に先駆けてオリジナルアニメーションを収録したDVD付き特装版が発売される。

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　既刊7巻の発行部数800万部、英・大英博物館にも展示され、世界中から注目を集める作品が、待望のアニメ映画化。制作は、テレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『青の祓魔師』などヒット作を生み出してきた制作スタジオ、A-1 Picturesが担当する。

　監督には、アニメ映画『劇場版涼宮ハルヒの消失』ではパートコンテを担当し、テレビアニメ『THE IDOLM＠STER』ではシリーズ演出を手がけた高雄統子氏が抜てきされた。高雄氏にとって初監督作品となる。脚本も、フジテレビ系ドラマや実写映画『君に届け』を手掛けた根津理香氏がアニメ映画に初挑戦。フレッシュな才能に期待がかかる。

　音楽は、日本の伝説的バンド、ムーンライダーズの鈴木慶一と白井良明がタッグを組むことに。鈴木は北野武作品の音楽を数多く手掛け、『座頭市』（2003年）では第27回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。アニメ作品では今敏監督の名作映画『東京ゴッドファーザーズ』（2003年）なども手がけている。また白井は映画『アイデン＆ティティ』（2003年）や『20世紀少年』シリーズ（2008年から3部作）などに音楽で参加し、アニメ作品は初の挑戦となる。