7月に六代桂文枝を襲名する落語家の桂三枝（68）が25日、大阪市内で襲名披露公演の制作発表会見を行った。本公演のポスタービジュアルは、米人気歌手レディー・ガガの写真集も手掛けたフォトグラファーのテリー・リチャードソンが担当。ニューヨークのスタジオまで出向いて撮影に臨んだ三枝は「今までやったことのないポーズばかり指示されて。舌を出してくれとか…」と新鮮な体験に苦笑い。その仕事の縁で、5月にはコンサートのため来日するガガを交えての食事会に誘われたことも明かし「もしご一緒できたら、それだけで落語が作れそう」と胸を躍らせていた。

　昨年7月に六代桂文枝襲名を発表した三枝は「去年はまだまだ先だという気持ちで文枝を継ぐという実感はなかったが、あと2ヵ月ちょっととなり、本当に緊張しています」と心境を吐露。衰退していた上方落語界の復興を支えた大名跡とあり「五代目である師匠に喜んでいただけるような襲名披露公演ができるように、六代文枝として恥じない芸人になりたい」と意気込んだ。

　3泊5日というハードスケジュールで敢行されたポスター撮影を振り返った三枝は「普通なら同じカットを50枚100枚と撮るんでしょうが、本当に3、4枚撮ったらそれでOKなんです」と、普段と異なる撮影に驚き。この日お披露目された、三枝が上目遣いでウインクをしているインパクト大のポスターをまじまじと見つめながら「インパクトのある写真だと思います。やはりすごいカメラマンだったんだなあ」と感激していた。

　『六代 桂文枝 襲名披露公演』は、三枝69歳の誕生日となる7月16日（月・祝）より大阪・なんばグランド花月にて上演。