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元No.1ホストの画家・MAGOがNHK新番組のアート・デザイナーに抜てき

 元No.1ホストのイケメン画家・MAGO(マゴ・27)が今、多方面で注目を集めている。今年1月には大人気RPG『ファイナルファンタジー』のデザイナー・天野喜孝氏と同時開催の個展を成功させ、4月から放送中のNHK教養バラエティー『頭がしびれるテレビ』(日曜 深夜0:40)ではアート・デザイナーに抜てきされている。近代水墨画家として高い評価を得ている新鋭だが、ホストクラブの元No.1という異色の経歴の持ち主でもある。そんな彼の苦悩と成功、そして今後の抱負を聞いた。

元No.1ホストという異色の画家・MAGO (C)ORICON DD inc.

元No.1ホストという異色の画家・MAGO (C)ORICON DD inc.

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 元ホストという肩書きを持つアーティストは過去にもいるが、画家の分野で活躍するのは稀。イケメンがひとたび筆を握れば、あれよあれよと美しい女性の姿が和紙に浮かび、見るものを魅了する。

 よほどの英才教育を受けてきたのかと思いきや、アートスキルは独学。「自分はヘタだと思いながらここまでやってきてます」というMAGOの醍醐味は、女性の瞬間美を捉えた『美人画』などを即興で描くライブペインティングだ。

 そんなMAGOのターニングポイントは、20代前半。「ファッションブランドを立ち上げて、ゆくゆくは世界へ出ていきたい」という夢の実現のため、ファッション専門学校を卒業。資金集めのためにホストクラブで働くと、No.1に。そして23歳の若さで晴れて起業に成功する。

 全てが順風満帆に思えた矢先、従業員に資金を取られ一転負債を抱える身になった。MAGOは当時について「自分に何が足りなかったんだろうと考えた時に、人間力だとつくづく感じましたね」と笑い混じりに振り返る。

 何もかも失い、絶望のふちに立った彼が、再生のために思い立ったのがファッション画で培った絵だという。そのスキルを“武器”に「ニューヨークに行って、アートペインティングで勝負してみようと思いました。何もかもが不安だらけでしたけどね」と自身の転機を明かす。

 帰国後は、アメリカでの経験を糧に地元・福井の越前和紙に墨で描くスタイルを築くと、人気を博し福井県のブランド大使に任命。2010年5月には、東京ビッグサイトで開催された『デザインフェスタ』で、地元・福井の県立恐竜博物館のアートPRを担当し、幅8メートル、高さ3.45メートルの和紙に恐竜を描き上げるなど、公の場でその才能を発揮した。

 FFの天野氏にも一目置かれ、NHKの新番組により、全国区で見られるチャンスも獲得。「ここまで来ちゃうと『やらなきゃ』っていう意識が強いです。今はNHKさんのおかげで毎週締め切りがあるので、生みの苦しみに悩んだ分、表現力が付いたかな」と多忙な日々を笑える余裕も。

 「『美人画』を描き始めて今年で10年目。僕の絵に『生命力を感じる』と言ってくださる方がいて、その時は嬉しかったです」と、周囲の反応を謙虚に受け止める一方で「ファッションブランドのデザインや絵本など、クリエイターとして物作りに携わりたい」とさらなる野心も。「天野さんと出会って、収穫したものはたくさんありました」と、新作へのイメージも膨らませている。

 7月10日(火)から18日(水)まで東京・渋谷のBunkamura Box Galleryにて個展を開催。「より立体的で動きを感じることができる『美人画』を、僕の新しい世界を作っていきたい」と意気込んでいた。

 MAGOのオフィシャルサイト(http://artistmago.jp/)

関連写真

  • 元No.1ホストという異色の画家・MAGO (C)ORICON DD inc.
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  • MAGOが手掛けたアート作品
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  • NHK教養バラエティー『頭がしびれるテレビ』のアート・デザイナーを担当 番組司会の釈由美子、谷原章介と

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