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松本零士、5年ぶり新作アニメ『オズマ』に込めた想い明かす

 『銀河鉄道999』『宇宙戦艦ヤマト』などSF作品の金字塔を生み出した日本マンガ界の巨匠・松本零士氏が、5年ぶりに発表した新作アニメ『オズマ』。企画自体は80年代後半にスタートし、紆余曲折を経てようやく映像化された。「読者へ伝えるべきメッセージ、描きたい『自分の思い』はいつも同じです」と自身のスタンスを語る松本氏が『オズマ』に込めた想いを明かした。

新作アニメ『オズマ』への思いを語った松本零士氏

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 同作は、砂漠化した未来の地球を舞台に、謎の超巨大移動物体「オズマ」をめぐる人間ドラマを描く時空ロマンス。企画発足から20数年が経過してもなお映像化されたことに松本氏は「少なくとも当時の『オズマ』で考えていたことが今に遅れを取った表現ではなかったことが幸いしました」と胸を張る。

 ストーリーを思い描く頭の中は「15歳の時から何も変わっていません」と断言する松本氏。「作品を作る時はいつも、時代感、科学感的にも古びないようにというのは念頭にあります。と同時に読み継がれ、見続けられるものにならないと駄目だという思いがあります」と、作風に対する信念を明かす。

 そんな同氏は、自身のこだわりについて「これから社会へ出て行く、旅立ちの第一歩を踏み出す少年を描く場合が多い。それは人生にとって一番楽しい瞬間なんです。きっと今の子供たちにとっても同じだと思います。この想いは『オズマ』でも主人公を通して表現したい」。

 大人たちが作る2つの勢力による争いが、社会に飛び出る若者にとってのハードルの象徴となり、オズマという謎のキャラクターが物語のカギを握る。オズマとは何なのか、その謎は最終話まで明かされないが「生命の起源と運命、全てを左右する時間の流れを表現しています。宇宙のあらゆるものの生命の営みの掟の上で、生命体としていかに生きるべきかを表現する存在として描きました」と、見どころを語っていた。

 全6話からなるテレビシリーズには、“続き”もある。「実は、90分くらいの劇場映画として考えていました。ですから、最終的に1本の映画に…というのが私の夢です」と映画化への思いも語っていた。アニメ『オズマ』はWOWOWにて毎週金曜深夜0時より放送中。

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