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殺陣初挑戦の川村陽介、“ROOKIES”不良役イメージ脱却狙う

 「今まで不良役が多かった中、新たな自分像に巡り会いたいと思っていたので、いいタイミングで『刀』という“武器”と出会えました」と晴れやかな表情で語るのは、ドラマ『ROOKIES』などでお馴染みの俳優・川村陽介(28)。今月23日から主演舞台『池田屋・裏2012』(天王洲銀河劇場)が幕開けし、初挑戦の殺陣などを披露するとあって、闘志をみなぎらせている。

殺陣初挑戦の川村陽介 (C)ORICON DD inc.

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 西村太佑率いる劇団「グワィニャオン」の10周年特別番外公演として上演される同作は、世にいう池田屋事件に焦点を置いたエンターテインメント時代劇。新撰組が会合を開いていた有能な志士たちを襲撃して起こった死闘は、池田屋の裏の家の人々を巻き込んで展開していく。

 川村が演じるのは、新撰組局長・近藤勇。誰もが知る歴史上の人物に対し「ファンの期待に応えないといけないし、いい意味で裏切りたいとも思ってます。かっこいいと言われてる近藤勇像をどうぶち壊そうかと。これもアリだねと言われるパターンなら、成功かと思ってます」と不敵に笑う。

 もちろん、しっかりとした近藤勇像の追求あってのアプローチだ。「物語の中に1本、ドシンと存在する人物というのは、意識しなければいけない。リーダーシップを発揮している男っぽい部分に、(今作ならではの)新しい一面も入ってくるので、新鮮な気持ちでやっていきたい」と気を引き締める。

 ほぼ初心者だった殺陣は、今年2月上旬からけいこに取り組み「疲労がすごいですよ」と笑顔で語る余裕も生まれている。「新撰組の登場場面から、内容の多くを殺陣のシーンが占めてる。殺陣の中に人間対人間の心情の闘いもうまく出せられるようにしたい。見どころの1つとしても重要なので、そこは裏切れない」と使命感をにじませた。

 いずれは「胸を張って『殺陣ができる』と言える役者」が理想と明かす川村には、他に他にも目標があるという。それは、新たな川村陽介像の構築だ。

 「僕、恐い印象があるみたいで…。ケンカのシーンとか多かったからかな。実際に不良だったこともないのに」と首かしげる。「役者としてはいい武器なのかも」とポジティブに受け止める反面、「いろいろなイメージを付けていきたいですね」と、今作をきっかけに新たな“武器”の発掘に意欲をみせていた。

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