お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が21日、自身2作目となる書き下ろし小説『文明の子』(ダイヤモンド社)刊行記者会見を都内で行った。過去に多くの著書を手がけている太田は「ここらへんで本屋大賞か直木賞でもとって箔をつけたい。これで獲れなかったら、もう一作書いて断筆しますよ」と、作家としての栄冠獲得にむけて自信たっぷり。また、所属事務所社長で妻の太田光代氏から“映画化”を要望されていることを明かし、「映画化しにくいものをつくっちゃいましたけど、映画は映画で別の構想を考えている」と意欲をのぞかせた。
2010年発売の処女作『マボロシの鳥』(新潮社)と同時進行で執筆された同書は、地球とは別の進化を成し遂げた星の過去や未来に秘められた謎と、新たな文明に踏み出すために動き始めた子どもたちの物語が交差していく壮大な物語。太田は「後輩の劇団ひとりや品川祐が素晴らしい小説を出していて、俺もウカウカしてられないと触発された」と語り、「自分なりによくできたと思っている」と手応えを口にした。
執筆途中に発生した東日本大震災により「文明とはなんなのか」という気持ちが芽生えたという太田は「震災後、今までの日本の文明を否定する声があって、それを表現者が言っていることが残念だった。僕としてはどうしても否定したくなかったんです」と作品に込めた思いを熱弁。「世の中で起きていることを真正面から見て作品にしている。日本人に読んでほしいですね」とアピールした。
太田は真剣な表情で想いを明かす一方、毒舌全開の“太田節”も繰り出した。関係者から本書の売上が好調だと聞かされると「前作は水嶋ヒロに痛い目にあったけど、今回は浅田真央ちゃんが本出すのをやめてくれてよかった。『またポプラ社かよ』と思いましたもん」。さらに、第146回芥川賞を受賞した田中慎弥さんの“不機嫌会見”を引き合いに「気の小さい出版社が倒れたりなんかしたら皆さん混乱するので、(同書を)出してやると思って出した」と笑いを誘った。
2010年発売の処女作『マボロシの鳥』(新潮社)と同時進行で執筆された同書は、地球とは別の進化を成し遂げた星の過去や未来に秘められた謎と、新たな文明に踏み出すために動き始めた子どもたちの物語が交差していく壮大な物語。太田は「後輩の劇団ひとりや品川祐が素晴らしい小説を出していて、俺もウカウカしてられないと触発された」と語り、「自分なりによくできたと思っている」と手応えを口にした。
執筆途中に発生した東日本大震災により「文明とはなんなのか」という気持ちが芽生えたという太田は「震災後、今までの日本の文明を否定する声があって、それを表現者が言っていることが残念だった。僕としてはどうしても否定したくなかったんです」と作品に込めた思いを熱弁。「世の中で起きていることを真正面から見て作品にしている。日本人に読んでほしいですね」とアピールした。
太田は真剣な表情で想いを明かす一方、毒舌全開の“太田節”も繰り出した。関係者から本書の売上が好調だと聞かされると「前作は水嶋ヒロに痛い目にあったけど、今回は浅田真央ちゃんが本出すのをやめてくれてよかった。『またポプラ社かよ』と思いましたもん」。さらに、第146回芥川賞を受賞した田中慎弥さんの“不機嫌会見”を引き合いに「気の小さい出版社が倒れたりなんかしたら皆さん混乱するので、(同書を)出してやると思って出した」と笑いを誘った。
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2012/01/21