自動車向けアフターサービスを行うカーコンビニ倶楽部は26日、新規サービスメニューとして車内クリーニングサービス、『カーコンルームクリニック』の第1弾「除菌・消臭コート」を提供すると発表した。開始にあたり、2012年1月5日から3月末まで同社の鈑金・塗装修理、車検を利用したユーザーを対象に同サービスを無償で提供する。

　第1弾メニューとなる同サービスは、専用のスプレーガンを使用し車内に特殊な溶剤をコーティングしていくもの。光触媒に詳しい東北大学伊藤攻名誉教授の技術指導を受け、水溶性光触媒コーティング剤を製品化している和興フィルタテクノロジーと車内専用の光触媒コーティング剤を商品化、販売することで合意し、同サービス開始に至った。

　この水溶性光触媒コーティング剤は、太陽光などの光で化学反応を起こし、空気中のウイルス、菌、ダニやタバコの臭いなどを分解し、除菌、抗菌、消臭を行うというもの。約2年間持続するほか、小さな子どもがいる家庭でも安心できるよう、食品添加物として認可されているものを使用している。同社は「車内の清潔感、臭いに関係したものであることから、カーユーザーの中でも、これまで十分にアプローチしきれていなかった女性層の取り込みが期待できる」としている。

　車内除菌や消臭は以前からニーズがあり、スプレーや消臭剤なども数多く発売されている。また、来年1月上旬からはデンソーと大幸薬品が共同開発した自動車向けの除菌・消臭機を展開。衛生面やニオイ対策に対する関心が高まっている今だからこそ注目を集めそうだ。