お笑いコンビ・しずるが14日、単独ライブツアーの模様を収録したコンビ初のDVD『POWER×POWER DVD』の発売を記念し、東京・六本木のオリコンを訪れた。渾身のコントを詰め込んだという同作を手に、池田一真は「僕らの名前だけを知ってるって人たちに、こういうコントをやってるということを知ってもらいたい」と渾身のDVDを力強くアピール。相方・村上純も、認知度拡大を虎視眈々と見据え「来年の目標は、シンプルですけど、収入を増やしたい。増えるってことは、今まで以上に仕事を充実させるってことだし、ステップアップしていきたい」と抱負を語った。

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　初めて全国をめぐった単独ライブをDVD化した同作は、コント師・しずるの“こだわり”が詰まっている。村上は「みなさんのお口に合いますでしょうかね〜」と謙遜しつつも「僕らにしかできない、テレビでも見た事がないコントをやってます。クセのあるコントばかりですよ」と自信満々。

　池田いわく、しずるにとってコントは「生命線」。村上も「僕たち、漫才ができないんでね」と自虐的に茶化すも「コントネタはやり続けていきたいし、単独ライブをやるのが1年の区切りになってきた」と、ライフワークへのこだわりも語った。

　コントを武器に、若手のお笑い界を台頭する存在になっているしずるだが、池田は「今年は震災もあったし、吉本の中でもいろいろあって、僕らの力では及ばないことがあると感じた1年でした。『キングオブコント』でも、いろんな人が出たりして、葛藤せざるを得なかった」と振り返る。村上も「今年はしずるにとってキレイな横ばいで、可もなく不可もなくだったと思う。改めて、芸人として食っていけるかとか、いろいろ考えましたよ」と、芸人としての試練は尽きないという。

　テレビ業界からネタ番組が減っていく昨今とあって、芸人同士のレギュラー争いや賞レースが過熱していくお笑い界。そんな逆境でも、村上は「ステップアップしたい。冠番組とか欲しいです」と上を見据え、池田も「ジャルジャルさんみたいに海外公演とか、新しい事があればやっていきたい」とさらなる飛躍を誓っていた。