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“デンキウナギで自家発電”も Xmasイルミ、今年は「節電」がポイント

 クリスマスまで2週間を切り、街や店舗はクリスマスツリーや華やかなイルミネーションで彩られている。今年はLED電球を使用したものや太陽光、風力などのグリーンエネルギーを使い消費電力削減に努めているところが多い。なかにはデンキウナギの“自主発電”を使う一風変わったツリーも登場している。

デンキウナギの電気を使って発電する新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)のクリスマスツリー

デンキウナギの電気を使って発電する新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)のクリスマスツリー

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◇LED電球は当たり前? 企業が相次いで導入 

 近年、イルミネーションの“定番アイテム”に躍り出た発光ダイオード(LED)。色のバリエーションが豊富なうえに消費電力削減につながることもあり、多くの施設で使用されている。関東最大級のイルミネーションを誇るさがみ湖リゾート プレシャーフォレスト(神奈川県相模原市)の「さがみ湖イルミリオン」では約300万個のLED電球を採用。電飾26万個を付けたクリスマスツリーで世界ギネス記録に認定されたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府大阪市)の電飾も9割がLED電球だ。

 LED約85万球のうち20万球に電力を抑制する回路を取り付けた“エコイルミネーション”を導入しているのは、東京・丸の内の『丸の内イルミネーション』。同施策により1球あたりの消費電力を昨年と比べ約65%カットしているうえ、“エコイルミネーション”そのものも太陽光や風力などの自然エネルギーで発電し全電力をまかなっている。

 LED電球は以前より価格が下がり、一般家庭にも普及し始めている。なにより今年は消費者の“節電意識”が例年以上に高く、消費者自身も熱心に取り組んでいることもあり、企業側も積極的に導入している。

◇“イルミ点灯”を楽しむ仕掛けも

 “電気が付く”ことをイベントにしている企画もある。新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)では昨年に続き、デンキウナギが発する電力でLED電球を光らせるイルミネーションを展開中。鳥羽水族館(三重県鳥羽市)も今年初めてデンキウナギのクリスマスツリーを取り入れた。

 新江ノ島水族館ではツリー上部の青色LEDのみをデンキウナギ自体の電力によって点灯。全体の白いLEDはウナギの発電反応に応じてセンサー回路を働かせ発光させている。「ツリー全体をデンキウナギの発電電力で点灯出来れば完全にエコですが、ウナギの電力ではこれが精いっぱい」(同館)。デンキウナギが放電する時のみ光るためツリーに明かりがともっていないことも多いが、「ついているのが見られたらラッキー」という心理とともに、デンキウナギの生態が垣間見える一石二鳥の企画だ。同館ではそのほか、赤と白の模様をした小さな淡水エビ「レッドビーシュリンプ」の習性を活かし、苔のクリスマスツリーを作成。エビが苔に隠れるとツリーを彩るオーナメントのように見え、来館者を楽しませている。

 これまでも“環境配慮”“温暖化抑制”などでイルミネーションの消費電力削減などは行われてきたが、今年ほど“消費電力削減”に注目が集まったことはないかもしれない。冬を彩るイルミネーションは人々の心を温めてくれるほか、観光客誘致などの経済効果が見込まれるところもある。各施設は今、さまざまな方法を駆使し激動の2011年師走を優しい光で包み込んでいる。

関連写真

  • デンキウナギの電気を使って発電する新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)のクリスマスツリー
  • さがみ湖リゾート プレシャーフォレスト(神奈川県相模原市)の「さがみ湖イルミリオン」では約300万個のLED電球を採用
  • “世界一電飾が多い人工ツリー”として世界ギネス記録に認定されたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府大阪市)
  • 苔のクリスマスツリーに「レッドビーシュリンプ」がオーナメントのようにからみつく新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)のクリス“モス”ツリー
  • さがみ湖リゾート プレシャーフォレスト(神奈川県相模原市)の「さがみ湖イルミリオン」
  • さがみ湖リゾート プレシャーフォレスト(神奈川県相模原市)の「さがみ湖イルミリオン」
  • さがみ湖リゾート プレシャーフォレスト(神奈川県相模原市)の「さがみ湖イルミリオン」
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