お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が29日、都内で著書『第2図書係補佐』発売記念握手会イベントを行った。本を週に10冊ほど読むという又吉は、自身にとって本は「心の支えで、恋人」とうっとり。記者から本は『面白い恋人』かを問われると、はっとした表情で「気がつかなかった。食べたことなかったんですけど、僕はちょっとその辺は分かりません」と真面目に受け答え、周囲を笑わせた。

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　同作は、中学時代に本と出会い、これまで2000冊あまり読んできたという読書好きの又吉が、面白いと思った47冊の本を自身の体験談を交えて紹介したエッセイ集。2006年〜2009年に劇場『ヨシモト∞ホール』で配布されたフリーペーパーでの連載に新たに書下ろしを加え、芥川賞作家・中村文則氏との対談も収録されている。

　又吉は「本を読んでなかったら人前で笑ってピースなんてできなかった。本たちが『お前お笑いやれよ』って背中を押してくれたんです」とこれまで本に助けられてきたという。なかでも太宰治が大好きで「短編を読むと暗いイメージだけど、めちゃめちゃ笑えるものもある。すごい面白い人なんですよ」と絶賛し、「今生きていたらお笑い芸人になってるんじゃないかってくらい面白い。僕とコンビ？ 僕と太宰が組んだらテンション低すぎますよ」とまんざらでもない様子だった。