女優・萬田久子（53）と事実婚関係にあり、今月9日にスキルス性胃がんのため亡くなったアパレル会社『リンク・セオリー・ジャパン』社長兼CEOの佐々木力さん（享年60）の告別式が15日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。式には草なぎ剛（SMAP）、郷ひろみ、石田純一ら著名人・関係者含め2400人が参列。喪主として祭壇の前に立った萬田は「夢であって欲しいと祈りながら過ごしてきました。喪主のあいさつも、映画のワンシーンであってほしいと思う自分がいます」と沈痛な面持ち。出棺時には、佐々木さんと生前親交のあったトランペット奏者・日野皓正による生演奏のもと、参列者全員が手拍子しながら霊柩車を見届けた。

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　萬田と佐々木さんは1986年に交際を始め、翌年には未婚の母として男児を出産。弔辞の場でも「笑顔が好きだった彼のために」と気丈に振る舞う萬田は「スーパーマンだった彼に死が訪れた。病室でも『いやあ、まいった。これは想定外だった』と何度も呟いていて、本人が一番信じられないと思います」と無念の表情。6月に佐々木さんの病名を知った後も、信じられないままだったというが「私も子どもも、この現実を受け止めなければなりません…」と涙を押し殺しながら、別れの言葉を送った。

　『笑っていいとも！』（フジテレビ系）で萬田と共演する草なぎは「ずっと立派に振る舞っていたのが心にグッときました。一日でも早く元気になって、元気な姿をみせてほしい」。石田純一は、プロゴルファー・東尾理子と入籍の際に、佐々木さんからアドバイスをもらったといい、「波乱万丈な人生だったと思うけど、萬田さんとともに充実した日々を全うしたと思う」と語った。

　式にはほかに岩城滉一、片岡鶴太郎、青木功、布施辰徳、多岐川裕美、山村紅葉、辰巳琢郎、秋野暢子、プロ野球・ソフトバンクの王貞治会長、楽天イーグルスの星野仙一監督、元プロ野球選手・佐々木主浩＆榎本加奈子夫妻らが参列。前日に同所で営まれた通夜には芸能・政財界から約1500人が出席した。

　以下は参列した著名人の主なコメント。

■王貞治会長
「青木功と一緒にみんなで食事をしたりした。萬田さんは佐々木さんのそばでいつもニコニコしていて、仲睦まじい夫婦だと思った。萬田さんの悲しみは、本人にしかわからない辛い思いがあると思う。喪主のあいさつに気持ちが出てた。佐々木さんは国際人で、世界中に友人がいる。そんな皆さんの想いを持って、新しい国で元気に生きてほしい」

■草なぎ剛
「佐々木さんとはお会いしたことはありませんでしたが、告別式の雰囲気をみて、多くの人に愛されていたんだなとわかりました。 萬田さんは…悲しいと思うけど、ずっと立派に振る舞っていたのが心にグッときました」

■石田純一
「本当に早すぎる死だと思う。東尾パパ（東尾修）と仲が良くて、理子との結婚のときにいろいろアドバイスをいただいていた。『幸せになってくれよ』と言ってくれました。内容の濃い、波乱万丈な人生ではあると思いますけど、萬田さんとともに充実した人生を全うしたと思います」

■佐々木主浩＆榎本加奈子夫妻
「一緒にゴルフをしたり、いっぱい思い出がある。とても仲の良い夫婦だった」（佐々木）
「（夫と）難しい状態だったときにアドバイスしてもらったり、結婚する時にいろいろ相談に乗ってもらっていた。とても残念です」（榎本）

■辰巳琢郎
「まだ現実感がない。最近思いますけど、人の命は儚いですね。（佐々木さんとは）幼なじみのような関係でした。萬田さんにこんなこと言うのは失礼ですけど、弔辞のあいさつはとても美しかったです。生き方もかっこいいよ」

■秋野暢子
「こんな早く亡くなるなんて思っていなかった。（佐々木さんと萬田が）出会った頃は私が心配してしまって、交際を反対したりもしていた。今になってみると、十分すぎるくらい、いい夫婦でした」

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