シンガー・ソングライターの長渕剛が東日本大震災の復興支援活動の一環として、被災地・福島県浪江町の小学生20人を8月1〜7日の1週間、自身の故郷・鹿児島に招待することが22日、わかった。福島第一原発事故により、福島県内外に避難している浪江町の子どもたちに豊かな自然と夏を満喫してもらおうと、長渕が発案した。

　浪江町はその大半が福島第一原発から30km圏内にあり、今も2万人（うち小学生は約1000人）以上の町民が避難生活を余儀なくされているという。長渕は同町の小学4〜6年生20人を鹿児島県霧島市に招待し、「長渕剛 TRY AGAIN for JAPAN 福島っ子 鹿児島サマーキャンプ in 霧島」を1週間実施。無人島探検や川遊び、えびの高原の池めぐり、城山の山登り、陶芸体験、京セラ国分工場見学など、さまざまなプログラムを予定。鹿児島の風光明びな自然を思う存分満喫できる内容だ。

　長渕は震災発生以降、被災地の声を届けるためにラジオ番組『長渕剛 RUN FOR TOMORROW〜明日へ向かって〜』をいち早く立ち上げたほか、4月には航空自衛隊松島基地慰問ライブを実施、6月には宮城・石巻市の日和山公園で復興支援歌「TRY AGAIN for JAPAN」を石巻小学校児童や地元市民ら1000人と合唱するなどの支援活動を行ってきた。今後も「復興支援にさまざまなかたちで取り組んでいく」としている。