今年前半のCDシーンのキーワードは“常識破り”だ。
まず昨年からの倖田來未の人気が、今年に入ってさらに大爆発。12週連続シングルリリース、そして間髪入れずにベスト盤を発売という、今までのリリースタイミングの常識を変えたといっていい。さらに付け加えると、昨年9月にベスト盤を出し、約半年後にまたベスト盤を発売し、大ヒットを記録するという、これまでの常識を破壊したといっても過言ではない。
そして“規格外”の新人・KAT-TUNのデビューも常識破りだった。シングル、アルバム、DVDを同時にリリースし、全てが初登場1位というデビューにして3冠達成という史上初の記録を作った。シングルは90万枚を、アルバムも67万枚を、そしてDVDも43万枚を突破するという、まさに“常識破り”な売上げだ。
シングルシーンに目を向けて見ると、レミオロメンのパワーの急伸、コブクロもここにきての自己最高売上げを更新、彼らはアルバムも約80万枚を突破するなど、ひとつ上のステージにいった感がある。湘南乃風も売上げ、チャートとも自己最高を記録、そしてWaT、絢香 ayakaといった強力新人の登場、ジャニーズ勢のさらなるパワーアップなど、トピックスは多い。
アルバムシーンはといえば、ベスト盤のヒットに拍車がかかった感が強い。倖田來未、スピッツ、そして平井堅の『歌バカ』が200万枚を突破するなど、よりベスト盤に注目が集まった。その他ではKREVAがHIP-HOP勢としては初の1位をゲットしたり、Aqua Timezがインディーズからリリースしたミニアルバムが1位を獲得するなど、話題にこと欠かなかった。
シングル・アルバム両方に共通していえることは売れるものとそれ以外の、二極分化がますます進んでいるということ。そしてミリオン(100万枚)以上売れる土壌がまだまだあるということ。つまりCD市場は、配信など新しい音楽の聴き方が幅を利かせてきている“今”でも、未来は大きな可能性を秘めているということだ。
(エンタテインメント・ウィークリー『oricon style』4月28日発売号より)
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