オリコンチャート開始当初（1968年）からの音楽シーンを振り返る本企画。今回は、1969年4月7日付のチャートを掲載！さらに明日以降も毎日、週間チャートの日付を追って掲載していきます。この先もお見逃しなく！

＜69/4/7付週間シングルチャート＞
　由紀さおり「夜明けのスキャット」が初登場となった前週9位からさらにジャンプアップ、3位に急上昇している。童謡歌手としては長いキャリアを持っているが、65年の歌謡曲でデビュー以後は鳴かず飛ばずの不遇の時期を過ごしていた彼女が、由紀さおりとして心機一転、「夜明けのスキャット」での再デビュー1作目でいきなりのヒットを飛ばすことになった。ジャズの一歌唱方法であるスキャットを、到底成立しないであろうポピュラーソングに大胆に取り入れ、それが新鮮さに繋がりヒットに結びついた。

＜当時の出来事：69年4月＞
・前年10月から11月にかけて東京、京都、函館、名古屋で発生した連続射殺事件の容疑者として当時19歳だった永山則夫を逮捕
・選抜高校野球大会で三重高校が初優勝を飾る
・仏ドゴール大統領が国民投票に敗れ辞任、11年間の政権に終止符を打つ

第66回 1969年（昭和44年）4月7日付 週間シングルチャート
週間順位	タイトル	アーティスト名	発売日
1	ブルー・ライト・ヨコハマ	いしだあゆみ	1968/12/25
2	風	はしだのりひことシューベルツ	1969/1/10
3	夜明けのスキャット	由紀さおり	1969/3/10
4	グッド・ナイト・ベイビ−	ザ・キング・トーンズ	1968/5/1
5	初恋のひと	小川知子	1969/1/21
6	知らなかったの	伊東ゆかり	1969/2/1
7	オブ・ラディ・オブ・ラダ	ザ・ビートルズ	1969/3/10
8	愛の奇跡	ヒデとロザンナ	1968/10/15
9	時には母のない子のように	カルメン・マキ	1969/2/21
10	マンチェスターとリバプール	ピンキーとフェラス	1968/12/1
11	涙の季節	ピンキーとキラーズ	1969/1/1
12	年上の女	森進一	1968/11/5
13	長崎ブルース	青江三奈	1968/7/5
14	３６５歩のマ−チ	水前寺清子	1968/11/10
15	不思議な太陽	黛ジュン	1969/2/21
16	キ−プ・ミ−・ハンギン・オン	バニラ・ファッジ	1967/11/15
17	君は心の妻だから／泣いた日もある	鶴岡雅義と東京ロマンチカ	1969/3/5
18	君がすべてさ	千昌夫	1968/12/1
19	白いブランコ	ビリー・バンバン	1969/1/15
20	坊や大きくならないで	マイケルズ	1969/2/1

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