昨年10月にイギリスはマンチェスターで行われた『IN THE CITY 2005』で現地を熱狂させたロデオキャブレターが、今年20周年という節目を迎える世界三大音楽祭『サウス・バイ・サウスウェスト 2006』(@アメリカ・オースティン)に参加。彼らが出演するのは、これまた10周年という節目にあたる“Japan Nite”。今までも数々の有名日本人アーティストが出演し、毎年会場に入れないお客さんが外で列を成すほどの人気企画だ。今年は、ロデオキャブレターの他にELLEGARDEN、PE'Z、TsuShiMaMiRe、The Emeralds、Vasallo Crab 75がこの“Japan Nite”に参加した。会場はゆうに500人以上のキャパシティを誇るElysium。この日集まったお客さんの中には、アメリカ在住と思しき日本人も多数見受けられた。 ロデオキャブレターは、Vasallo Crab 75に次ぐ2番目の出演。ニュー・アルバム『Black Luster Songs』収録のインスト「Rodeo」のBGMをバックに、メンバーの姿が仄かにステージ上に浮かび上がると、鍛冶毅(Vo&G)の合図でショーは幕を開けた。特に気負ったところもなく、いつも通りに自分たちのテンションを高めていくのがわかる。「R&Rにくちづけ」「VOLT」「Acid groove」「way」「Gang of pirates」といった新曲が、パフォーマンスにバリエーションを持たせ、「Pissed off」「God of Hell」「Bonnie」といったライブでは定番の曲が、さらに爆発力を伴って観客に突き刺さるようだ。特に「Bonnie」では、自らの感情を抑えきれなくなったオーディエンスが、激しく身体を揺らしモッシュ!会場のテンションはそのまま落ちることなく、最後は未発表曲「Black List」で幕を閉じた。40分弱というステージながらも、その存在感を存分にアピールしたロデオキャブレターに惜しみない拍手が送られていた。