タワーレコードは11月7日、東京の六本木ヒルズで記者会見を開き、NTTドコモとの資本提携を発表した。

　それによると、NTTドコモは提携を目的とした増資の引受等により、タワーレコードの発行済株式総数の約42％を約128億円で11月下旬を目途に取得する。この提携によりまずはタワーレコード店舗での「おサイフケータイ」の活用がスタートする。
　今後は、タワーレコードの音楽ビジネスのノウハウと、NTTドコモのモバイル・プラットフォーム運営のノウハウを融合させ、音楽配信も含めた次世代の音楽マーケット作りを積極的に行っていく。ただし、その具体的な内容はまだ検討中という。
　また、今回の資本提携により、NTTドコモは非常勤の役員をタワーレコードに派遣することを検討している。会見でNTTドコモの夏野剛氏は「タワーレコードを傘下に収めたわけではない。最大株主として最大限応援していく」と語る。タワーレコードのこれまでの拡大路線に当面の変更はなさそうだ。