昨年のDef Techや今年のAqua Timezなど、国内音楽シーンで非常に関心を集めているジャンルが“レゲエ”。昨年は“レゲトン”といった新たなバリエーションも登場し話題を読んだが、そうした進化とともに新たなユーザーを着実獲得しており、アーティストの動静はもちろん、シーンそのものに注目が集まっている国内のシーン。

　「ORICON STYLE」が発表した最新3/20付オリコンアルバムチャートでも、Def Techのブレイクのきっかけとなった横浜ゴム『ECOタイヤDNA』のCMソングに「Day by Day」が起用され、注目を集めていたダンスホール・レゲエ・デュオMEGARYUの『Day by Day』が初登場6位と遂にブレイク。昨年7月リリースのフル・アルバム『上昇気流』も、一時200位となっていたが、今週は44位と急上昇中だ。

　では何故、今レゲエなのか？　一般的には「夏」の要素が強いイメージであるが、昨年のDef Techがブレイクを果たしたのも、05年1月とやはり年間も早い時期であった。ヒット作品も増え、非常にポピュラーなになってきたこともあるだろう。しかし同時に、シーンの中心となるライブイベントの仕掛けも大分早まったことが、ＣＤリリースをこの時期に集中させることにもなっているようだ。

　国内レゲエシーンを20年もの間、支えてきた代表的なイベント「レゲエ・ジャパンスプラッシュ」が3月18日に3年ぶりに開催される。ここに参加するのがランクイン組であるMEGARYUやPANGといった面々だ。今回の盛り上がりはこうしたイベントに焦点を合わせた動きだが、上記のように売上もしっかりとついてきており、シーンとして定着した感が強い。こうした春季の盛り上がりに注目すると同時に、06年夏季にはどんな状況になっているか、非常に関心が高まってくる。

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