北欧の国フィンランドで小さいけれど健気に開店する「かもめ食堂」。その食堂に現れるちょっと訳ありげな、どこか懐かしい人々。そして、何かが起きそうで何も起きない不思議な物語を描いた映画『かもめ食堂』の公開を記念して初日舞台挨拶がシネスイッチ銀座で行われた。

　舞台挨拶には、主演の小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、原作の群ようこ、荻上直子監督が参加。小林は「ほどほどに温かく寒い中、お越しいただきありがとうございます」と彼女らしい挨拶を披露。映画については「見終わった後にとてもお腹が空く映画だと思いますが、楽しんで見ていただければと思います」と答えた。この撮影がキッカケでフィンランドの本を出版することになった片桐はいりは「どよよ〜んと脳のシワが伸びていくような楽しい映画です」と語り｢実は、私、20年前にシネスイッチでもぎりのバイトをしていたんです｣と過去を告白。その上で「こんなにお客さんが入っているのは『寅さん』や『蒲田行進曲』以来じゃないでしょうか」と喜びを表現。それを裏付けるようにシネスイッチ銀座の初日動員記録を更新！！（’97年のリニューアル以来の記録）同館最高となった『ライフ・イズ・ビューティフル』の記録を抜く1,706人を動員している。

　邦画初のオールフィンランドロケの美しい街並みと広い青空、そしてちょっとお腹が空く映画『かもめ食堂』は、3月11日（土)より、シネスイッチ銀座、109シネマズMM横浜ほか全国順次公開。