話題作が続々と登場する韓国映画。そんななかでも制作発表から大きな注目を集めていたクォン・サンウとユ・ジテの共演による本格アクションドラマ『美しき野獣』。その2月11日からの日本公開を前に、監督、出演者らが来日を果たし、1月26日に都内ホテルにて記者会見を行った。

　今回、会見に出席したのは、『オールドボーイ』の助監督を務めて注目され、本作が初監督作品となる新鋭キム・ソンス監督、同じく『オールドボーイ』でその演技が大評判となったユ・ジテ、そして、本作の音楽を担当した川井憲次。
　当初出席予定でありながら体調により欠席と伝えられていたクォン・サンウも、会見終了間際に急遽、会場に姿を現し挨拶。つめかけたメディア関係者から喝采を浴びた。

　本作はアクション映画ながら、生きていく上で直面する現実と、人の内面に切り込んだ意欲作。単なるアクション映画とは一線を画した内容で、韓国ではそのエンディングが様々な論争を呼んでいる。
　キム・ソンス監督はエンディングについて「自分の意見をひとことでいうと、うそをつきたくなかった。何が彼をそうさせたのか、どうしてそうなってしまったのかという問いかけを残したいと思った」。ユ・ジテは「これまでの映画の枠を打ち破る新しいものを作ることができた」とエンディングも含めた全体の完成度に満足を示した。
　そのほかにも、危険で難しいアクションをすべて自らこなしたクォン・サンウ、静から動へと感情の起伏の激しい役柄を演じたユ・ジテの演技など、エンディングも含めて見所が満載だ。
　2月からの日韓同時公開を控え、注目度はますます高まってきている。