等身大の“可愛い妹”的存在として、AKB48・チームKのなかでも圧倒的な支持を集める小野恵令奈ちゃん。2007年には映画デビューも果たし、今後は「女優としてもアイドルとしても活躍したい」と意欲的に語る14才の素顔に密着!
恵令奈ちゃんの愛称は“えれぴょん”。「ぴょんぴょん跳ねているから“ぴょん子”と呼ばれていたんですけど、ペットの犬にその名前を取られてしまって(笑)。AKB48に入ったときに“えれぴょん”になりました」。
妹系の愛らしさからチームK屈指の人気者の彼女が、AKBのオーディションを受けたのは小学6年のとき。「エレナがAKBに入ったのは運命なんです」という。「まず、いつもは夜11時に寝るのに、たまたま夜更かしして深夜テレビをつけたんです。そしたらAKB48出演の番組が放送中で、しかもオーディション告知。『応募したほうがいいよ』って声が聞こえました(笑)」と振り返る。
「翌日にはランドセルを背負ったまま本屋さんに行き、片っ端から応募方法を探したんですけど結局分からなくて。ただ、秋葉原のドン・キホーテの8階に劇場があると書いてあったから、またまたランドセルのまま電車で秋葉原まで行きました(笑)」。受付でいきなり「応募したいんです」と告げると、すでに1次審査が終わっているからムリだと断られて…。 「それでも『どうしても受けたいんです』と粘ったら、偉い人が話を聞いてくれて。『特別に2次審査から受験してもいい』と許可をいただけたんです!」。
度胸を買われたようだが「普段はそんな行動は全然しません」とも。最近では個人で映画『ひぐらしのなく頃に』に出演。「ホラーは自分で観るとお風呂に入れなくなるから、厄介なんです(笑)」と言いつつ、グループを離れた仕事で刺激を受け、メンバーやスタッフに「ちょっと大人になった」と言われるように。
将来の目標は女優だが、バラエティにも意欲的。「しゃべるのが好きなんです。うるさいと言われるんですけど(笑)」と、どこまでも元気いっぱいだ。
「昔からヘナチョコ踊りしかできなくて(笑)、ダンスはみんなに全然ついていけませんでした」というえれぴょん。直談判が実って受けたオーディションのダンス審査でも出題された課題がこなせず、“できる子が受かるんだ”と思って落ちこんだという。「“できない子の成長を見たい”ということで選んでもらえたのかも?」と、合格理由を振り返る。
それからレッスンを重ね、選抜メンバー入りを果たし、初めてレコーディングに加わったのがメジャーデビューシングル「会いたかった」。そして、初のPV撮影に挑戦。「すごく緊張したし、チームAの先輩たちのように上手にできず『もうちょっとアゴを引いて』とか何度も注意を受けました」。
だが、2ndシングル「制服が邪魔をする」では、「だんだんPVでのコツがつかめてきて」と、自分の成果を実感できるように。その“コツ”とは・・・。
「前はカメラをうまく見られなくて、監督さんに『もっと笑って』とか言われると、そちらに目線が行っちゃっていたんです。でも、劇場でお客さんの前で歌うのに慣れてきたからか、“カメラの向こうにお客さんがいっぱいいる”と思えるようになって。そうしたら、自然とカメラを見られるようになりました」。PV撮影だけでなく、テレビに出演するときも「緊張はしますけど、カメラは見られます」と、日に日に成長を遂げているえれぴょんだ。
(文:斉藤貴志)
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