乃木坂46・山下美月、小悪魔キャラ定着で悦喜「グループでの存在意義を感じた」
写真集の裏テーマは“大恋愛”
山下 子どもの頃から絵葉書などに印刷されているお城などが好きで、パリの街並みにも憧れがありました。20歳というタイミングで、はじめて写真集を出させていただくということで、幼少期から憧れていた場所でやりたいなと思っていたんです。
――パリの街並みにフィットした大人びた表情から元気な笑顔まで、山下さんのさまざまな表情が垣間見えますね。
山下 今回の写真集の裏テーマが“大恋愛”なんです(笑)。1冊読み終わったあと「良い恋愛をしたな〜」と感じていただけたらいいなという思いがありました。私は恋愛映画やドラマが大好きで、物語のなかでいろいろな妄想をしてしまうのですが、そういう思いが入っています。太陽の下で笑顔のカットがあるかと思えば、アパルトマンなどでしっとりしたカットもあります。ドラマ三本立てみたいな気持ちでやっていました。
――タイトルの『忘れられない人』というのも、そういう裏テーマに紐づいたものなのですか?
山下 見てくださる方が、私のことを忘れられないなと思っていただけるなら嬉しいですし、私が忘れられない人を追いかける姿を想像していただくのもいいのかなと……。いろいろ想像が膨らむタイトルにしました。
――“大恋愛”は成就されるのでしょうか?
山下 私のなかには明確なイメージを持って臨んだのですが、写真集を見ていただいた方の想像にお任せします(笑)。
――いろいろな表情の写真がありますが、山下さんの抱く理想の女性像とは?
山下 美しくて凛としていて、儚い部分もありつつ強い意志を持って前を向いている女性。そういうかっこいい女性になりたいなという明確な理想があります。ちょうど20歳になって大人として歩きはじめたタイミングの写真集だったので、ちょっと背伸びをしつつも、そういう女性になりたいという思いを持って撮影しました。
――水着や下着姿など、ドキッとするようなカットも含まれていますね。
山下 水着をはじめ、結構肌を露出する撮影が初めてだったので、パリに行く前に、乃木坂46メンバーの過去の写真集を全部見返して、ポーズや表情の研究をしました。スタッフさんともプランを練って臨んだので、実際の撮影では恥ずかしさや悩むことはなかったです。
個人が輝くことでグループの力になる
山下 私だけしか載っていない写真集が世の中に出るというのは、一生のうちでも二度とないかもしれないので、すごく大きなことだなとは思っていました。もちろん不安もありましたが、そのことよりも、いいものを届けたいという思いが勝っていました。それに乃木坂46というグループにいるからこそ、こうして注目してもらえるという意味では、ただただありがたいなという思いでした。
――個人でのお仕事も増えていますが、グループでの活動とは心持ちは違いますか?
山下 あまり意識はしていないのですが、個人での仕事は、グループにいるときでは、なかなか出会えないような方とご一緒することが多く、まったく違う価値観の方から刺激を受けることが多いです。その経験をグループに持ち帰れるのは、自分自身にも、みんなのためにもいいのかなと思います。
――他のメンバーからも刺激を受ける?
山下 私にとって乃木坂46ってものすごく楽しいところなんです(笑)。こんなにたくさんメンバーがいて、年齢も生まれた場所も、育った環境もバラバラなのに、同じアイドルグループとしてひとつになれるのがすごい。それって個人が自分の夢や、やりたいことに向かって頑張って輝くことで、グループ全体の力になるという構図がしっかり出来上がっているからだと思うんです。
――そのグループのなかで、山下さんも後輩ができるなど、立場や責任感も増してきたのではないですか?
山下 加入したては、1期生や2期生の先輩たちと離れていたので“次世代”と呼ばれ、その言葉がプレッシャーになっていたこともあったのですが、いま私個人としては“次世代”という言葉はあまり意識しないようになりました。先輩が卒業されたり、新しいメンバーが入ってきたりと入れ替わっていくなか、“いま”を大切に、ベストを尽くそうという気持ちでいます。みんな本当に個性的なので、3期生も負けないように切磋琢磨して、個性を磨いていければと思っています。