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「心温まった、泣いた…」昭和が舞台の“祖母と孫の日々”、“後悔”を優しい物語で描くワケ

「梅さんと小梅さん」が単行本化も、人生最大の奇跡

――どのくらいのペースで描いているのでしょうか?

ホンマさん 以前は1枚完結のイラストだったので、ほぼ毎日描いていました。いまは1作品4コマ構成が多く描く量が増えたので、2日に1作品程度のペースで描いています。3日以上は空かないように心がけています。

――とても優しいタッチの絵ですが、このお話だからなのでしょうか? それとも普段からのホンマさんの作風なのでしょうか?

ホンマさん 昔から水彩の優しい雰囲気が好きなので、他に作風を変えて描いたりはしていません。ただ、もともとはグラフィックデザイナーとして広告デザインの仕事をしていたので、そちらではクライアントの要望に応じてさまざまなテイストのものを制作していました。

――淡いベージュをベースに、淡いピンク色がアクセントとなった淡い色合いもとても素敵です。描く色にもこだわりがあるのでしょうか?

ホンマさん 文章を深く読み込まなくても、“昭和”“ノスタルジー”“人の温もり”が、色味でひと目で感じ取れ、見てくださった方の心が温かくなるようなイラストを描きたかったので、このような雰囲気にしています。頬はもちろんですが、耳の上や膝、ひじ、指先にも淡いピンクを入れることで、血色のよい温かさを感じてもらえるように心がけて描いています。

――なぜ、コミックエッセイの公開の場をInstagramに選んだのでしょうか?

ホンマさん 1つひとつのイラストをじっくりと見てもらえる場だと思ったからです。

――今年4月には単行本『梅さんと小梅さん 親友はおばあちゃん』が発売されました。発売に至った経緯について教えてください。

ホンマさん Instagramでの私の投稿を、KADOKAWAの編集担当の方が偶然見つけてくださり、直接ご連絡をいただいたことがきっかけです。人生最大の奇跡です。

――読者の方にどんなことを伝えたいですか?

ホンマさん 自分の人生も、大切な人の人生も、たった一度きり。命にも限りがあります。歳を重ねればなおのこと、明日必ず生きているとは限らない。だからこそ生きている“今”を大切に、先延ばしにせず、会いたい人には会いに行き、伝えたいことはいつかではなく“今”伝えてほしいと心から願っています。私自身がそうできず後悔したので、なおさら感じています。

提供元: コンフィデンス

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