TAKUROが語るファンクラブの在り方「会費はチケットを入手するための“白紙の委任状”ではない」

緊急放送ができる場所をつくっておきたかった

――TAKUROさんのコーナーとしては、Webラジオ『TAKURO MOBILE MEETING GOLD』がありますが、どんなコンセプトでスタートしたんですか?
TAKURO 真面目な話をすると……昔はレギュラーラジオもやっていたんですが、番組づくりに一生懸命になるあまり、「言葉を扱う人間として、次に書くべき歌詞を垂れ流してしまっているなぁ」という想いもあったんです。だからラジオを辞めて、しばらくして事務所の独立も含めて環境も新たになり、「GLAY MOBILE」ができて……そこでふと思ったのは、バンドのリーダーであり会社のトップとしての役割を担う中で、作詞の話とは別の次元で、「自分がしゃべった言葉で伝えないと分ってもらえないことって、やはりあるな」ということ。何かトラブルが起きた時に、「俺がここで、自分の肉声でちゃんと語ります」という緊急放送ができる場所をつくっておかなければ、というのが動機でした。

 でも、ありがたいことにGLAYは皆さん優等生で何の問題もないので、謝罪放送もまだない、という(笑)。俺はSNSやブログといったメディアで何かを成す人ではないので、近況ぐらいはここで話そう、とも思っています。それでも自分のことを話すよりは、なるべく他のメンバーの最新の活動を伝えたり、会ったメンバーとのエピソードを織り込んだり、というのは意識してます。

会費はチケットを優先的に回すという“白紙の委任状”ではない

――「GLAY MOBILE」だけで触れられる最新情報が多く、『MOBILE MAGAZINE』にいたっては毎回写真が撮り下ろしで、異例のこと。それは「ファンの方が見たいものを提供しよう」という誠実さの表れだと思うのです。
TAKURO 40歳を過ぎて、今やそれぐらいの精神的余裕はありますよ。日々音楽には真剣に向き合っているけれど、「今の4人の姿が見たいんだ」とファンの方が求めるのだったら、「じゃあ、そのために1日集まろうか」と。いいべべを着せてもらってヘア&メイクしてもらってチヤホヤされて、ありがたいったらないですよ(笑)。それぐらいの余裕はやっぱり持ってないと、「何を学んできたんだ?」と言われちゃいますよね。

――ユーザー側としては、会員になることは「ライブのチケットを優先的に手に入れるための手段」と割り切って月額料金を払う、という考え方もあるかと思います。しかし、「GLAY MOBILE」の提供する充実したコンテンツは、根本的に発想が違いますね。
TAKURO 俺たちは、こと音楽づくりとライブに関しては“義務”とカウントしないように、そこだけはすごく気を付けているんですよ。「ファンの方を思って」とか「世の中のことを思って」という制作もあるけれど、根本的には自分たちが心揺さぶられたものを自由に音楽にしているし、それは飴玉一個の歌であれ世界平和の歌であれ、誰にも触ってほしくないわけです。

 会員になることイコールチケット当選の確約、という発想だと、自分たちにとっては重たい鎖になってしまう。だから、会費はインタビューや写真、他のイベントなどのコンテンツ制作費であり、決してチケットを優先的に回すという“白紙の委任状”ではないんです。あくまでもプライドを持って写真や文章、企画などを進めていて……いや、違うな。皆からの会費は全部『MOBILE MEETING GOLD』の俺のギャラです!

――(笑)。

TAKURO メンバーにはビタ一文あげてない。皆のギャラはカツ丼です! それが「GLAY MOBILE」の仕組みでございます(笑)。

本当に面白い時代に生きてるなぁ、としみじみ思う

――10周年を迎えるにあたり、新規入会キャンペーンやコンテンツのさらなる拡充など、「GLAY MOBILE」はますますパワーアップしていくようですね。
TAKURO はい、今いろいろと話し合っているところです。俺たちは「ただGLAYが出てさえいればいい」とも思ってないんです。それは先に話したチケットの問題とも地続きなんですが、GLAYが出ていてその上でさらに写真がいいとか、インタビューが面白いとかためになるとか、見たり読んだりすると疲れが取れる、とか。触れた人たちにとって何かしら有益なものでありたいな、と思うので。ここまで10年歩いてきた道みちで、コンテンツの中でもモバイルへの向き不向きが分かってきたから、長所は伸ばして、短所は見つめつつ上手く付き合いながら、より充実させていきたいな、と思いますね。

――デビュー25周年を目前に控えるベテランでありながら、ファンの方たちに対する“顧客満足度”を高める努力を怠らないのが本当にすごいです。
TAKURO 一連のAnthology(『pure soul Anthology』を7月31日にリリース)作品をつくっていると特に思うことなんですが、GLAYの多面性は改めてすごいなと感心するやら誇らしいやら……。一つのバンドをどの角度から見るかによって、面白いとか真面目とか不思議とか、いろいろな面があるなぁと。そこで学ぶことも多いし、こういったGLAY MOBILEというプロジェクト一つとっても、「どこをどう推していけばさらに受け入れられるのか?」を考えるのは、大変なんだけど面白いですよね。

 来年は25周年という四半世紀に及ぶ活動をしてきて、バンドが世の中の動きとも随分リンクしてきたから、そういった切り口、視点も持って今後はやっていきたい。ユーザー側もGLAYに詳しくなっていたり、成熟した大人だったりすると、いろんなことを飛び越えてお互い深いところでいきなり話もできたりするのでね。限られた誌面の中で編集力がモノを言うのが「HAPPY SWING」だとしたら、モバイルはある意味無限ですから、今後もっといろんなことができるだろうし、本当に面白い時代に生きてるなぁ、としみじみ思いますよ。

(取材・文/大前多恵)
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GLAY MOBILE 10周年記念キャンペーン概要
キャンペーン実施期間:2018年8月26日〜2018年9月30日

キャンペーン内容
【1】『GLAY MOBILE Presents 10th Anniv. Tour「平成最後のGLAYとChristmas 2018〜SURVIVAL〜」』開催決定!GLAY MOBILE会員限定のこちらのライブは、タイトルが1999年7月31日に開催された「GLAY EXP0’99 SURVIVAL」に由来しており、ライブの内容も過去に開催された“GLAY EXPO”で披露された楽曲が中心となる予定だ。なお2018/8/31までに入会すればチケット一次先行に申込可能。
この機会にGLAY MOBILEに入会し、GLAYライブの代名詞“GLAY EXPO”を体感してほしい。

【2】新規入会キャンペーン
新規ご入会の方に100ptプレゼント!

【3】お友達紹介キャンペーン
お友達を紹介すると既存会員と新規会員の両者に100ptずつプレゼント!

キャンペーンの詳細は下記URLまで
http://sp.glaymobile.jp/SpecialMembershipPromotion/(外部サイト)(外部サイト)

Profile

1994年にメジャーデビューし、2014年に20周年を迎えたロックバンド。2016年1月にリリースした53枚目のシングル「G4・IV」が オリコン・ウィークリーチャート1位を獲得し、TOP10入りは1996年「グロリアス」以来、21年連続、歴代同率1位。
同シングルを含んだタイアップ曲満載の14枚目のオリジナルアルバム「SUMMERDELICS」を2017年7月に発売し、オリコンアルバムチャート1位を獲得。2017年9月からは、全25公演24万人を動員する大型アリーナツアーを敢行し、2018年3月台湾、香港でのアジア公演も開催。そして、8月25日・26日には地元函館・緑の島にて5年振り2度目となる大型野外ライブを開催した。
11月には56枚目のニューシングルを発売予定。

提供元: コンフィデンス

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