Little Glee Monster、『紅白』初出場で飛躍 次の夢は東京五輪歌唱

 大みそか恒例の『第68回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たし、国民的アーティストの階段を上りつつあるLittle Glee Monster。あくまで夢の途中段階だと語る彼女たちに、『紅白』初出場の舞台裏から2020年に開催される東京五輪への夢について語ってもらった。

『紅白』出場して、家族に少しでも恩返しできたのがうれしかった

──『紅白』初出場でゴールインした2017年は、これまで以上に多くの人にリトグリの歌が届いたことが実感できたのではないでしょうか
アサヒ はい。私たちが結成当時から目標にしてきたことはいくつかあるんですが、2017年は日本武道館ワンマンライブ、そして『紅白』出場と2つも叶えることができた年でした。特に『紅白』は私たちもずっと一視聴者として観てきましたが、おばあちゃんがすごく喜んでくれて、本当に日本中の方が観ている音楽番組なんだなと改めて思いましたね。デビュー前からずっと応援してきてくれた家族が喜んでくれたことで、少しでも恩返しできたのがうれしかったです。

──紅白当日には、どんな思い出ができましたか?
かれん 私は歌い終わった後に、石川さゆりさん、天童よしみさん、坂本冬美さんが『よかったよ』と声をかけてくださったのが、すごくうれしかったです。
manaka 普段の音楽番組ではなかなかご一緒できない、しかも日本を代表するアーティストさんばかりで。中でも私はエレファントカシマシさんの大ファンで、ライブにもよく行かせていただいてるんですけど、舞台裏で宮本浩次さんにご挨拶させていただいたときに『ここで会えるなんてうれしいよね』と言っていただけたことが、個人的にはすごく感慨深かったです。

──『紅白』でも披露した「Jupiter」や「好きだ。」も収録されたニューアルバム『juice』はどんな内容になりましたか?
manaka 「juice」というのは英語で果汁100%を意味する言葉なんですが、それと同じように私たちの純度の高い歌声をアルバムに詰め込みたいという思いを込めました。これまで応援してきてくださった方には“今のリトグリ”を感じていただけたらうれしいですね。
アサヒ リトグリを知ってくださったばかりの方には、それこそ"純度"を感じていただけるんじゃないかなと思います。幅広いタイプの曲が揃ってますが、すべての曲で一番こだわったのがコーラスで、リトグリにしか出せない5人の声が合わさったコーラスの厚みをぜひ味わっていただきたいです。
芹奈 個人的には「Love To The World」という、ゴスペルのオリジナル曲ができたことがうれしいですね。みんなで声を合わせて歌う喜びを感じたり伝えたりできるゴスペルは、リトグリの活動としてもずっと大切にしていきたいジャンルです。

東京五輪の開会式で歌うという目標は、デビュー当時から変わらない

──リトグリらしさといえば、今回のアルバムにも収録された『第5回全国小・中学校リズムダンスふれあいコンクール』規定曲の「Go My Way!」や、『第96回全国高等学校サッカー選手権大会応援歌』の「いつかこの涙が」のように、頑張っている同世代にエールを送る活動も増えています。
MAYU 「いつかこの涙が」は、制作にあたって作詞のいしわたり淳治さんから「みんなが選手に声をかけるとしたら?」というテーマをいただいて、私たちの思いも歌詞に盛り込まれています。レコーディングのときには前の大会の映像を流して、私たちも選手からパワーをいただきながら、そのおかげで1つひとつの言葉を噛み締めながら歌うことができたと思います。
芹奈 同世代を応援したいという思いは、リトグリの活動が始まったばかりの頃に東京五輪が開催されるという発表を聞いて明確になりました。20年に私たちはメンバー全員20代になりますが、東京五輪でもきっと同世代の選手がたくさん活躍するんじゃないかなと、その発表を聞いたときにすごく勇気をもらいました。

──フィールドは違えど、同じように夢に向かっている同世代の存在を実感したんですね。
芹奈 はい。頑張っている人たちに歌で応援を届けたいという気持ちは、私たちにとっても活動していく上での一番の力になっています。東京五輪の開会式で歌うという目標も、デビュー当時からずっとメンバーの中で変わってないですね。
かれん やっぱりおじいちゃんおばあちゃん世代から同世代まで、誰もが口ずさめる歌というのはすごいなと思うし、そういう歌を持ってるのが国民的アーティストですよね。私たちにはワールドツアーという目標があって、このアルバムにも世界の人たちと繋がれるように全編英語詞の「Get Down」という曲が入ってるんですが、その前に日本中のみなさんに認めてもらえるアーティストにならなければと思っています。そのためには1曲でもいいので、世代を問わず誰もが歌える歌を育てていきたいです。
MAYU そういう意味でも、2018年はライブに来ていただいた方はもちろん、まだ足を運んだことのない方にも1人でも多くの方に、歌声を届ける活動を今まで以上にしていきたいですね。

(文:児玉澄子/写真:西田周平)
Little Glee Monster オフィシャルサイト(外部サイト)
Little Glee Monster mu-moショップ(外部サイト)

提供元: コンフィデンス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索