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長澤まさみ×坂口健太郎×藤井道人監督、Netflix映画『パレード』何度も繰り返し見たくなる理由

Netflix映画『パレード』主演の長澤まさみ(中央)、坂口健太郎(左)、藤井道人監督(右)(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.

Netflix映画『パレード』主演の長澤まさみ(中央)、坂口健太郎(左)、藤井道人監督(右)(撮影:松尾夏樹) (C)ORICON NewS inc.

長澤まさみ、生きることに貪欲な自分に気づかされた

――本作の情報解禁時、出演者の豪華さでも話題になりました。キャスティングは狙いどおりだったのですか?

藤井はい。河村さんが手がけた作品に縁のある俳優たちがある種、祝祭のように集まってくれて、これ以上ないキャスティングがかないました。脚本もほぼ当て書きだったのですが、キャストの皆さん一人ひとりが、キャラクターに説得力を与えてくださった。さらに皆さんが集まった時に生まれるグルーブ感は僕の想像を超えるものでした。

――死者たちの世界を描いたストーリーは、写し鏡のように生きる素晴らしさを感じさせてくれますね。

長澤「人はいつか必ず死ぬ、それは抗いようのないことだ」とわかっているつもりだったのですが、美奈子を演じて、意外と私、生きることに貪欲だ、って気づかされました。やりたいことがたくさんあるな、生きているうちにやっておかなくちゃ、という気力、活力が湧いてくる作品になりましたね。

坂口久しぶりに母親とご飯を食べたり、友達と会ったりしている時に、不意に泣けてくることがあるんですよ。いいな、この時間、大事にしたいなって。そういう時に、生きる素晴らしさを感じているんだろうな、と思うのですが、そういうのと似ている感じがします。

 大切な人との別れがいつ訪れるかわからないから、1日、1日を大切に生きようって思っても、その気持ちをずっと持ち続けて生きているかと言われると、目の前のことでいっぱいいっぱいになってしまうことも多い。だからこそ、この作品のような映画やドラマなどに触れて、ちょっと、最近、怠惰な生活を送っていたな、ちゃんと生きよう、って気づかせてもうのって、すごく大事だと思うんですよね。

藤井死後の世界が地獄だったらいやだな、と個人的に思っていて、旅立った後はつらいこともなく、幸せでいられると信じたい。特にこの脚本を書いていた時はそう信じることが、僕自身にとって必要だったんだろうな、と思います。
――クライマックスに用意された映画館のシーンには、綾野剛さんや奥平大兼さんをはじめ、河村さんにゆかりある人たちがカメオ出演されていますね。

坂口長澤さんは、わかりましたか?

長澤わかりました。

坂口僕、初見で剛さんがわからなかったんですよ。それでちょっと巻き戻して見たら剛さんが座ってました(笑)。

長澤何かの役に扮しているのかと思ったら、綾野さんご自身でしたね。

藤井撮影で使わせていただいた、東京・渋谷のユーロスペースは、僕が自主映画を撮っていた頃からお世話になっていた劇場だったので、それも感慨深かったです。劇場の営業終了後、深夜から明け方にかけての撮影でしたが、ゆかりのある方たちが集まってくださって、同窓会のような温かい時間が流れていました。
長澤まさみ
スタイリスト:野波麻帆
ヘアメイク:スズキミナコ

坂口健太郎
スタイリスト:壽村 太一
ヘアメイク:廣瀬瑠美

Netflix映画『パレード』Netflixにて独占配信中

 瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤まさみ)。離ればなれになった息子・良を捜す彼女は、道中で青年・アキラ(坂口健太郎)や、元ヤクザの勝利(横浜流星)、元映画プロデューサーのマイケル(リリー・フランキー)とその仲間たちと出会う。ここは“想いを残した者たちがとどまる世界”だった。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加したことを機に、各々の心に触れていく。それぞれの秘密と哀しみが癒されたとき、一筋の希望が生まれる――。
出演:
長澤まさみ
坂口健太郎 横浜流星 森七菜
黒島結菜 中島歩 若林拓也 / 深川麻衣 でんでん
舘ひろし(特別出演)/ 北村有起哉 木野花 奥平大兼
田中哲司 寺島しのぶ
リリー・フランキー

スタッフ:
脚本・監督 :藤井道人
音楽:野田洋次郎
撮影 :今村圭佑
企画:河村光庸
プロデューサー:佐藤菜穂美 道上巧矢 行実良
制作プロダクション:BABEL LABEL
製作:Netflix

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