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伊藤沙莉×尾上松也×筒井道隆、映画『ミステリと言う勿れ』大隣警察署インタビュー
映画『ミステリと言う勿れ』(9月15日公開)は、広島を訪れた整が、代々、遺産を巡る争いで死者さえ出るといういわく付きの名家・狩集家(かりあつまりけ)の遺産相続事件に巻き込まれる。大隣警察署に残された3人はどのように映画に登場するのか!?
伊藤おしたかな? でも、松也さんのアドリブを笑うな、と言う方が無理です(笑)。青砥さんも風呂光も「ワッハッハー」と大笑いするタイプではないので、笑いをがまんするのがちょっと大変だったなぁ、というくらいで、自然な反応として、つい笑ってしまうことは起きていました。
松也笑ってましたけど、ドラマの時から日常茶飯事のことですからね。「おした」と言っても関係ないくらい短かったです。
伊藤1時間くらいでしたね。
松也逆に真面目にやって一発OKになってしまったら、すぐに終わってしまうので、「おして」ちょうどよかったんじゃないかな、と思います。そもそも筒井さんと伊藤さんは笑い出したら止まらないタイプで、それはドラマの時のある種の名物になっていましたから。今回も、おふたりが笑ってくれて、みんなで和気あいあいと撮影できてよかったな、と思っています。
筒井そうですね、大隣警察署の3人の登場シーンは原作にはない、映画だけの創作なので、僕らも楽しくやれたらいいな、という気持ちでしたし、ご覧になる方にも楽しんでいただけたらうれしいですね。
松也ちょっとしか出ていない僕らにインタビューされても、特に言うことがないですよ(笑)。いや、あった!撮影現場に整役の菅田くんが差し入れ持ってわざわざ来てくれました。自分の出番があるわけでもないのに、本当にいい人。うれしかったですね。
伊藤皆さんが相変わらずでいてくれたことがうれしかったです。
今回の映画は最後まで犯人がわからなかった
伊藤実際の事件現場に立ったらどうかはわからないですが、ドラマや映画を視聴者という立場から観ている限りでは、犯人はたぶんこの人だな、やっぱりそうだったって感じになります。当たらなかったことがないです。今回の映画も結構早い段階で犯人がわかりました。
筒井えー。全然わからなかった。
伊藤犯人の見当はついたので、あとはどんな風に自白をするのか、その時、どんなお芝居をするのか、そういうことを楽しめるくらい余裕を持って観ることができました。
松也僕も今回の映画に関しては結構早い段階で犯人がわかったんですけど、いわゆる謎解きは得意ではないです。クイズ番組に出て、謎解き系の問題で正解したことはおそらく一回もないと思います。それが事件の捜査になったら、池本以上に役に立たないと思います(笑)。いろんなことをすぐに忘れちゃうし、絶対無理だと思います。
筒井僕は考えることが好きなんですよ。でも、今回の映画は最後まで全然わからなくて、「わぁ、この人だったんだ」ってなりました。
松也そういえば、風呂光はけっこう気づくし、池本もたまに気づくんだけど、青砥さんって、ドラマの時から正直ひらめきはあんまりないですよね(笑)。整くんの推理に乗っかってるだけで…。
筒井そうそう。整の推理の対(つい)になってないといけないから。元警視庁捜査一課の刑事だし、切れ者っぽいんだけどね。
想像力って大切だなと、常々、思っています
伊藤ちょっと重くなるかもしれないですけど…。想像力って大切だなと、常々、思っています。『ミステリと言う勿れ』を観ていても思うのですが、整くんが話すことは、本人の考えだったり、学んだことだったりすること以上に、想像力がすごくあると思うんです。
整くんは「○○かもしれない」ということも良く口にします。今回の映画でもたくさん言ってます。例えばSNSでこれを言ったらどうなるか、相手はどんな気持ちになるか、考えていない人が多すぎると思っていて、「○○かもしれない」と想像力を働かせることで一瞬立ち止まれるのに、平和に楽しくもなるのになって、常々、思っています。
松也僕は…エロい話しかないかな(笑)。
筒井それ、聞きたいな(笑)。
松也僕自身はわりと好きな人とはイチャイチャしたいタイプなんですけど、街中でイチャイチャしているカップルを見るとムカつくんですよ。皆さんはどうなのかなって、常々、考えてしまいますね。
伊藤(笑)
筒井ヨーロッパとか行けば気にせずイチャイチャできるんじゃない? でも日本ではまず相手が嫌じゃないか確認したほうがいいと思うけど。世界の常識じゃなくて、日本の常識がたくさんあるから。
伊藤そうですね。
筒井日本の常識みたいなものにぶつかるたびになんでみんなこんなに頭が固いんだろう、と常々、思ってます。なんで、整くんのように社会で当たり前とされていることを疑問に思わないんだろうって。
ドラマとは違ったスケール感で『ミスなか』の面白さを
伊藤原作ファンの方々もいわゆる広島編が好きな方が多く、とても期待されてると思うのですが、その期待が裏切られることはない、と思います。大隣署のメンバーは広島編にはかかわっていないので観客の皆さんとほぼ同じ立場で完成した映画を観ることができました。泣けるところもあって、『ミステリと言う勿れ』の魅力がたくさん詰まった新作になっていると思います。
松也これから何が起きるのか、展開が読めるようで読めないというか、何段階か波が来て、いろんな感情を揺さぶられる作品になっています。我々、大隣署チームはですね、沙莉さんがおっしゃっていたように、広島編には全然かかわっていないのでが、整くんが1人で頑張ってる雄姿を見届けられた満足感がありました。やはりドラマとは違ったスケール感で『ミスなか』の面白さを存分に楽しめると思います。
筒井原作漫画も、実写版も素晴らしい作品だと思っています。今の日本になくてはならないというか、大事な話がいっぱい詰まっていると思うので、ドラマをご覧になってなかった方にも映画を観に来ていただけるとうれしいです。
インタビュー動画
予告編
菅田将暉
松下洸平 町田啓太 原菜乃華 萩原利久
鈴木保奈美 滝藤賢一 でんでん 野間口徹
松坂慶子 松嶋菜々子
伊藤沙莉 尾上松也 ・ 筒井道隆 永山瑛太
角野卓造 段田安則 柴咲コウ
原作:田村由美『ミステリと言う勿れ』(小学館「月刊フラワーズ」連載中)
監督:松山博昭
脚本:相沢友子
(C)田村由美/小学館 (C)2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社
公開日:2023年9月15日
公式サイト:https://not-mystery-movie.jp/