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【宮澤エマ×糸井重里スペシャル対談】“鎌倉殿ロス”真っ最中の2人が明かす『鎌倉殿の13人』の魅力、「もう一度観たくなる」理由とは?
「実衣」宮澤エマ×糸井重里による「鎌倉殿にハマる」3つのポイント
●ネタバレしてるはずなのに誰も知らない…フィクション性の高さ
●主人公“闇落ち”も? 現代にはないダークな部分にハッとする
三谷幸喜いわく「全部入ってる」、穏やかならぬホームドラマ
エマeye歴史ドラマというよりも、北条義時という一人の男の一生、その家族の一生の物語。ほかの大河ドラマだと、大きな戦争があったり階級を昇りつめたり、大きな展開があって最終話を迎えることが多いと思うんです。でも、『鎌倉殿』はそうではなくて。この物語はなんだったのか、この人の一生はなんだったのか、改めて最初から観て、確かめたくなるんじゃないかと思いますね。
ネタバレしてるはずなのに誰も知らない…フィクション性の高さ
糸井eye歴史ものなのだから本来はネタバレしているはずなのに、あまりしていないという(笑)。フィクションと言えば、史実が残っていない実衣もそうだし、架空の人物である暗殺者・善児(梶原善)もそう。北条政子だって、悪女と言われているけれど詳しくはわからない。描くのも難しいし、観る人もわからないまま観る。そういった人たちにどんなキャスティングをしているか、それも本当に面白いと思います。
主人公“闇落ち”も? 現代にはないダークな部分にハッとする
エマeye現代の私たちからは到底わかり得ない、兄弟間や夫婦間の殺し合いもあります。「なぜそんな気持ちになるの? なんで悲しまないの?」とも思いますが、今の話ではないというところがキモで。「そうだ、現代じゃなかった」というスパイスやトゲが入っていることで、ドキッとするのだと思います。