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歌手の俳優デビュー、成功者の共通点とは?
“俳優の歌手デビュー”よりもリスクが高い“歌手の俳優デビュー”
俳優の歌手デビューについては、特に名優ともなれば、かつては歓迎されていた。石原裕次郎さんや高倉健さん、勝新太郎さんのような昭和を代表する大スターはもちろん、里見浩太郎などの時代劇スター、水谷豊や中村雅俊などの人気俳優が、主演映画やドラマの主題歌を歌うことは決して珍しくなかった。実際に皆、歌唱力も長けていたのだが、たとえ俳優が歌を歌って失敗したところで、それも“愛嬌”として捉えられていた。
だが逆に、アーティストのドラマデビューは作品全体に影響を及ぼす。演技力を批判されれば作品自体だけではなく、制作側への評価にもつながることから、リスクの高さから考えると、俳優の歌手デビューの比ではないと言える。
歌手の俳優デビュー イメージ継続型とインパクト重視型の2通りあり
また、すっかり俳優業が定着している石橋凌(元ARB)、武田鉄矢(海援隊、ソロ)、岡田浩暉(To Be Continued、無期限活動休止中)など、いろいろなポジションに“アーティスト俳優”が存在しているのだ。
福山はイケメン、星野は草食系といったように、基本的にアーティスト活動しているときのイメージとブレない路線で成功している。つまりアーティストと俳優の間に違和感がない。2人に関して言えば、人気が出たのはどちらのジャンルが先かというのもあいまいだし、特にアーティスト業と俳優業を区別する必要もない。一方、バイプレイヤーとして活躍するピエールや浜野などは、そもそも独自に持っている個性的なインパクトの強さが重宝されている。
昨年末に放送された深夜ドラマ『俺のセンセイ』(フジテレビ系)では、エレファントカシマシのボーカル・宮本浩次が初のドラマ主演を務めたが、これも宮本持ち前のインパクト(味)が期待されての起用だと思われる。映画『トイレのピエタ』の主演で俳優デビューを飾ったRADWIMPSの野田洋次郎は、バンド活動のイメージの延長線上にある役どころをうまく演じていた。
また、昨年末に放送された深夜ドラマ『俺のセンセイ』(フジテレビ系)では、エレファントカシマシのボーカル・宮本浩次が初のドラマ主演を務めたが、これも宮本持ち前のインパクト(味)が期待されての起用だと思われる。映画『トイレのピエタ』の主演で俳優デビューを飾ったRADWIMPSの野田洋次郎は、バンド活動のイメージの延長線上にある役どころをうまく演じていた。
俳優としての成功に欠かせないアーティストならではの“存在感”
アーティストから俳優業へ挑戦するにあたって、最大の武器になるのはやはり役者以前に本人の人間としての存在感、インパクト、魅力ということか。今回、月9に挑戦する山村隆太のように、今後もアーティスト→俳優という路線は絶えないだろうが、本業の音楽以上にどれだけ演技でファンを魅了することができるのか。リスクがともなうものの、それができればアーティストとしてもいっそうの飛躍を遂げることができるだろう。