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片桐仁インタビュー「才能のある若い人たちに業界を面白くしていってもらいたい」

幕が上がったら役者はどんなことがあってもステージに出るしかない

――楽屋でのハプニングで印象に残っていることはありますか。
片桐仁 昼公演中にぎっくり腰になって、終わってすぐに痛くて動けないということがありました。夜公演はずっとコルセットを装着して、痛み止めの座薬を入れて、舞台に立ちましたね。あとは貝にあたったこともあります。2歩進むと出てしまいそうになるので、紙おむつをして、両そでにバケツを置いてもらって舞台に立ちました(笑)。楽屋というか、舞台での僕の悲惨な思い出話になっちゃいましたね(笑)。

――そういったハプニングが起こっても舞台には立たなければいけないので大変ですよね。
片桐仁 そうなんです。幕が上がったら役者はどんなことがあってもステージに出るしかないですから。

――近年は舞台だけじゃなくドラマや映画など幅広く出演されていますが、今後も俳優活動がメインになっていくのでしょうか?
片桐仁 俳優をメインの仕事だと思ってやっていますけど、コメディも好きなのでコントみたいなことももちろん続けていくと思います。ただ、コントでのお芝居も、役者のお芝居も同じ部分も多いと思います。

――コントで培ってきたものが役者のお仕事に活かされている部分はありますか?
片桐仁 それはあると思います。逆に役者経験で得たものがコントやお笑いに活かされることもあります。そんなに垣根はないですね。

漫画で似たキャラクターが出てきたら「演じたい」って思います(笑)

――舞台やコントなど様々なフィールドで活躍する片桐さんにとって、テレビドラマの魅力はどんなところですか。
片桐仁 ドラマに出演すると親や親戚に喜んでもらえるので、そこが一番の魅力かなと。ドラマは撮ったあとに、当然ながら編集されるので、自分の思った通りにはならないんです。そこに面白さを感じますし、監督やカメラマンさん、照明さんや録音さんなど、各々とのせめぎ合いをしながら良い作品を作っていくところも、テレビドラマの魅力だと思います。

――ちなみに思い出深いテレビドラマはありますか?
片桐仁 『うちの子にかぎって…』や『毎度おさわがせします』、『3年B組金八先生』をよく観ていました。中学生の頃に見ていた『北の国から』も大好きだったんですけど、ある日学校で“初恋編”を観ることになったんです。家で『北の国から』を観ながら号泣だったので“これはマズい、みんなの前で泣いちゃう”と(笑)。で、泣いちゃいけないと思ったら余計泣けてきちゃって、机に涙がポタポタ落ちたことを覚えています。まさか自分がそういう職業に就くとはその頃は思いもしませんでしたけど。

――今後はどんな役を演じてみたいですか?
片桐仁 演じたことのない役をやってみたいとは思いますけど、具体的に“こういう役がやりたい”というのはないです。ただ、僕のようなキャラクターが漫画に出てくると、いつか実写化されるならやりたいと思ってしまう自分がいます(笑)。

――映画『アイアムアヒーロー』の片桐さんがまさにハマリ役でした!
片桐仁 そうなんです!『アイアムアヒーロー』以外にも“これは僕でしょ”みたいなメガネでもじゃもじゃ頭のキャラクターは全部演じたいです。ロッチの中岡(創一)じゃなくて僕にオファーしてくださいね(笑)。

(文/奥村百恵)

ドラマ『GAKUYA〜開場は開演の30分前です〜』

『GAKUYA〜開場は開演の30分前です〜』
放送/配信:フジテレビTWO ドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmart
<第1話>11月20日(日)午後11時30分〜深夜24時放送
※以降、毎週日曜同時間に全5話放送予定。リピート放送あり

下北沢にあるとある小劇場「シアター黒猫」の楽屋を舞台としたオムニバスコメディ。開演30分前の「シアター黒猫」の楽屋で、毎回違う劇団が繰り広げるドタバタを描く。なお、フジテレビTWOとしては初のレギュラーオリジナルドラマ枠となる。

詳細はコチラ(公式HP)(外部サイト)

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