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【連載11】SMAPベストアルバム 5人を信じ愛し続けるファンからのメッセージ

 前回お送りした『香取慎吾 小学生からずっと――末っ子が生きてきたSMAPという人生』に続く、SMAP連載第11弾。今回は、11月3日に発表された、ベストアルバム『SMAP 25 YEARS』について語りたい。多くのメディアでも報道されたように、本作は400曲以上のSMAPの曲の中から、ファン投票により収録曲が決定されたものだ。投票結果の1位は、誰もが知る「世界に一つだけの花」ではない。アルバムにしか収録されていない「STAY」という曲。この曲は、メンバーにとってどんな意味を持つのか? そして投票結果に込められたファンの思いとは――。

投票結果はまるでファンからの祈りのメッセージのよう

 SMAPの5人は、この投票結果を、どんな形で知ったのだろうか。このランキングに対して、どんな感想を持ったのだろうか。

 デビューから通算6枚目となるSMAPのベストアルバム『SMAP 25 YEARS』の収録曲が、テレビの情報番組やニュースを賑わせている。400曲以上あった候補曲の中から、ファンからのリクエストによって収録が決定した50曲。「BEST FRIEND」「FIVE RESPECT」「どうしても君がいい」「ありがとう」「A Song For Your Love」「華麗なる逆襲」「手を繋ごう」「どうか届きますように」……。ずらりと並んだそのタイトルを見るだけでも、まるでファンからの祈りのメッセージのようだ。

なぜあのとき「STAY」を歌ったのか? 彼らが歌に込めたものを信じて

 1位となったのは、2006年のアルバム『Pop Up!SMAP』の収録曲「STAY」。ファン以外には馴染みのない曲だと思われがちだが、実は、2011年にリリースされたアルバム『SMAP AID』でも、ファンからのリクエストによって、7位に選ばれた“隠れた名曲”である。テレビでは、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の歌のコーナー以外に、2014年の『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』(同系)のノンストップライブと、2015年から2016年にかけての『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2015→2016』(TBS系)の生ライブでも披露されている。どちらも、中居正広の選曲だ。特に『CDTVスペシャル!』では、「Battery」や「オリジナル スマイル」といったシングル曲に混じって歌われたこともあり、歌詞のメッセージ性が際立っていた。

 <永遠なんて言わないからさ 5、60年 それだけでいい>と、ファンの前で、ライブで歌ったとき、それを観ていた誰もが、「デビュー25周年の幕開けにふさわしい曲」と思ったはずだ。だから、そのあとSMAPファンにとっては理不尽で不可解な報道がなされ、夏に年内解散が発表された時、ファンは、このシナリオがメンバーの意向ではないと直感した。なぜ中居は、年明けすぐの生放送ライブで「STAY」を選択したのか。なぜあのとき、木村拓哉が<どうか道の途中で 手を離そうとしないでよ>と歌ったあとに、中居がそれを受けて、<大事なのは続けること>と繋いだのか。5人で、<僕らずっと共に生きよう>と歌ったのか。彼らの口から真実が語られない今、信じられるのは、彼らが歌に込めたメッセージしかない。だから、SMAPの存続を願うファンは何となくではあるが予感していた。「STAY」が、ベストアルバムの1位になることを。この結果は、SMAPファンからSMAPへの、祈りでありメッセージなのだ。何があっても、私たちはSMAPの5人を信じ、愛し続けるというメッセージ。

歌番組は中居が、コンサートは香取が演出を担当

 ランキング上位に、一般には馴染みのない曲が並んだせいか、ニュースや情報番組、果ては『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)のような音楽番組で、『Pop Up!SMAP LIVE!思ったより飛んじゃいました!ツアー』での「STAY」の映像を目にすることができた(4日放送のMステでは、この日のゲストのKinKi Kidsが、ライブの映像が流れている最中に時々ワイプに映り込み、二人の真剣な眼差しが切なかった)。10年前の木村は、髪がとても長くて、反対に香取慎吾はシルバーの短髪で。スローテンポの曲なのに、ちゃんとドラマティックな振り付けがついていて、アルバム曲ならではの深い世界観は、シングル曲でのSMAPしか知らない人にとっては、新たな一面に出会うことになるのかもしれない。

 ところで、SMAPほど、テレビの企画でライブを披露しているグループは他にないのではないだろうか。『ザ・ベストテン』(TBS系)も『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)も終了した、音楽番組冬の時代にデビューしたせいか、メンバーの中でも特に中居には、テレビの音楽番組に対する思い入れが強い。ちなみに、2014年の『27時間テレビ』生ライブのあとで中居に取材する機会があったのだが、そのとき彼は、このライブの演出は、衣装からセットリストに至るまで、すべて自分で担当したと話していた。オープニングで、全員がメガネをかけて登場して、途中でそれを外す演出がとにかくカッコ良かったことを伝えると、「その演出は前日に急に思い立って、急きょ、親しいスタイリストに20個以上の白縁メガネを用意させた」という。さすがは、デビューからずっと、SMAPのツアーを中心になって演出していただけのことはある。2008年から、ツアーの演出は香取が担当するようになっていたけれど、テレビの歌番組でライブを披露する際の演出担当は相変わらず中居だった。

 『27時間テレビ』生ライブがあったのと同じ年、香取が4回目の演出を担当したツアー『Mr.S-SAIKOU DE SAIKOU NO CONCERT TOUR-』は、本当に素晴らしい出来栄えだった。おそらく、SMAPのライブ史上最高に踊っていたと思う。香取が演出担当になった2008年のライブは、それまでの中居演出とは打って変わって、タイトル通り“アーティスティック”になり、正直、好き嫌いの分かれる感じはあった。それが、2年後にはエンタテインメント感をふんだんに盛り込み、どんどんライブが大胆に、遊び心を持って進化していった。だから、2016年のライブは、本当に本当に楽しみだった。

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