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ORICON NEWS
再びオリジナルドラマ主体に?復権目指す若手プロデューサーの気概
視聴率の安定狙い増加した実写化ドラマ 再現の難しさに制作側も疲弊
「確かにそうした“実写化バッシング”に、制作側も疲弊しているという一面があることは否めません。それに実写化に適した作品も、そろそろ見当たらなくなってきたという現実もあり、局側も実写化頼みの現状には限界を感じているようですね。そこでようやく、最近は若手プロデューサーを起用するなどの流れも出てきて、それを受けた若い世代が気概を持って、“自分たちで作品を作り出そう”としているようです」(ドラマ制作会社スタッフ)
若手プロデューサーが原点回帰 高まる“新しいもの”への期待
「当たり前ですが、オリジナルドラマに既存の原作がありません。つまりストーリー展開やオチがわからないぶん、ネタバレもないし、その時々に見合った旬のネタを入れ込むこともできます。脚本家の個性が強く出すぎるキライはありますが、次回放送分への視聴者の期待、ワクワクドキドキ感は増しますね。言ってみれば、オリジナルドラマはドラマの“基本”に立ち戻ることができるんです」(前出・スタッフ)
実写化ドラマの氾濫が、結果的にオリジナルドラマの復権につながったというのも興味深いが、視聴者にとってみれば、“筋書き”のないドラマの展開は確かにスリリング。原点回帰して“新しいものを作り出そう”という若手プロデューサーの気概がこもった10月期ドラマのそれぞれの“オリジナリティ”に期待したいところである。