俳優の山田孝之、木南晴夏、ムロツヨシ、宅麻伸らが5日、都内で行われた7月クールの新連続ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』（テレビ東京系）の完成披露記者会見に出席した。国民的人気RPGをほうふつとさせるストーリーを、体当たりで演じ切った主演の山田は「全体的に（予算など）お金がないもので、いろいろ大変なことがあった」と苦笑交じりに振り返りつつ、「数あるシリーズのなかで好きな主人公の衣装だったので嬉しかった。（キャストで）唯一、布だけの衣装で金もかからないと聞いていた」と充実の笑みを浮かべた。

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　村人たちを苦しめる謎の疫病を治すことができる幻の薬草を求めるために旅に出た勇者ヨシヒコ（山田）が、熱血漢溢れる屈強な戦士・ダンジョー（宅麻）や、ヨシヒコを父の敵と思っているムラサキ（木南）、魔法使いのメレブ（ムロツヨシ）を仲間に率いて冒険を繰り広げる、放送作家・福田雄一によるオリジナルストーリー。

　すでにクランクアップを迎え「やりたい放題やらせてもらった」と語った山田は「観る上で覚悟が必要と思いますが、こんな時期だからこそ、何も考えず、何も得ることのないドラマが大事だと思い、本気でやりました」とキッパリ。木南は「映像でうまく伝わるか心配だったけど、いろんな効果音が付いていて面白い」と、レベルアップ時の音などを見所にあげた。

　数々のドラマ経験を持つ宅麻は「55歳でこれだけ楽しい現場はない」と言い切り、「いろいろ闘ってきたけど、“ダンボール”と闘ったのは初めて」と、破天荒な物語を象徴する敵の存在を明かし、笑いを誘った。

　また、連ドラ初出演となるムロツヨシは、山田の衣装に「みんな、『V』だって言ってた。わかる人にはわかると思います」と興奮気味。さらに木南の衣装も『V』をモチーフにしているなど、ゲーム話に花が咲くと、宅麻は「なんなんだ、『V』って！」と置いてきぼりだった。

　会見にはそのほか、岡本あずさ、佐藤二朗も登壇した。ドラマ『33分探偵』や『東京DOGS』（共にフジテレビ系）などを手掛けた福田によるオリジナルドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』は、7月8日（金）深夜0時12分よりスタート。