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加藤雅也、40年以上ぶりに髪を刈り上げ熱演「普通の人がやりたかった」

 俳優の加藤雅也が23日、都内で行われた主演映画『さくら、さくら−サムライ化学者 高峰譲吉の生涯−』(市川徹監督、3月5日公開)の完成披露試写会で舞台あいさつした。『帝都大戦』(1998年)の超能力者役から、最近の『戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち』(テレビ東京)の織田信長役まで、2枚目だがクセのあるキャラクターを演じることの多かった加藤が、同作ではイメージを一新させる明治時代を生きる化学者を熱演。「役者になってから初めて、子供の頃から数えても40年以上ぶりに髪を刈り上げにしました。作品の中の僕が別人に見えたら僕の勝ちです」と自信をのぞかせた。

映画『さくら、さくら−サムライ化学者 高峰譲吉の生涯−』の完成披露試写会に出席した加藤雅也 

映画『さくら、さくら−サムライ化学者 高峰譲吉の生涯−』の完成披露試写会に出席した加藤雅也 

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 同作は、世界的に有名な明治時代の化学者で消化薬の『タカヂアスターゼ』の発明や、ホルモンの『アドレナリン』の結晶化に成功した高峰譲吉博士の知られざる生涯をひもとく物語。化学者として生きる決意のもと渡米した高峰博士は、ニューオリンズで出会ったアメリカ人女性キャロラインと恋に落ち、当時ほとんど前例のない国際結婚をするなど、公私に渡って最前線を突っ走った人物。来年、100周年を迎える米国の首都ワシントンD.C.に桜を贈るプロジェクトの立役者でもある。

 渡米してハリウッド進出を目指した加藤だが、45歳を過ぎて「この先、役者をやっていけるかなぁ」と思い悩んでいた時期に同作の出演オファーを受けた。歴史上の実在の人物を演じることに加藤は、「僕のイメージとは違い過ぎると思ったが、普通の人がやりたかった。何はともあれ、チャンスが回ってきてよかった。この作品で今までやってきたことを証明したらいいんだと、全力を尽くしました」と言葉には自然と力が込もった。

 舞台あいさつには妻キャロライン役で出演したバイリンガルのファッションモデル、ナオミ・グレース、譲吉の助手・上中啓三役の丸山敦史、ポスターイラストを手がけた松下進、市川監督も登壇。ナオミと丸山は今回、初の映画出演。ナオミは「台本はボロボロです」と緊張の現場を振り返り、丸山も「とりあえず嬉しくて、ワクワクが一番大きかった」と話していた。

 今年の米アカデミー賞の作品賞を競う『ソーシャル・ネットワーク』や『英国王のスピーチ』のような実在の人物に焦点を当てた、ドキュメンタリーのようにも、伝記映画のようにも見える映画作りを志向する市川監督は、同作の続編としてではなく再び高峰博士の生涯に取材した『TAKAMINE』を制作し、今夏公開を予定している。

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  • 映画『さくら、さくら−サムライ化学者 高峰譲吉の生涯−』の完成披露試写会に出席したナオミ・グレース&松下進夫妻 
  • 映画『さくら、さくら−サムライ化学者 高峰譲吉の生涯−』の完成披露試写会に出席した(左から)丸山敦史、加藤雅也、ナオミ・グレース&松下進夫妻、市川徹監督 
  • 映画『さくら、さくら−サムライ化学者 高峰譲吉の生涯−』の完成披露試写会に出席した丸山敦史 

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