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オスカー女優ヘレン・ミレン、エリザベス女王から女スパイへ華麗なる転身

 米ロサンゼルスで毎年実施される映画・テレビの祭典『第68回ゴールデン・グローブ賞』の授賞式が現地時間16日(日本時間17日午前)に行われる。今年、映画の部作品賞・コメディー&ミュージカル部門にノミネートされた『RED/レッド』(ロベルト・シュヴェンケ監督)は、ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンといった実力派俳優が総出演するアクション・エンターテイメント。とにかく観客を楽しませることだけを徹底的に追求した姿勢に、コメディーの真髄みたいなものを感じさせる作品だ。

60代半ばになってもなお輝き続けるヘレン・ミレン (C)2010 Summit Entertainment, LLC. All Right Reserved. 

60代半ばになってもなお輝き続けるヘレン・ミレン (C)2010 Summit Entertainment, LLC. All Right Reserved. 

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 同作は、ウォーレン・エリスが物語を、カリー・ハムナーがイラストを描いたグラフィックノベルの映画化。CIAを引退した元スパイが、現役のCIAに命を狙われる。元スパイは、昔の仲間たちとチームを再結成し、かつて培った知識と経験を武器に巨大な陰謀に立ち向かっていく。

 そうそうたる顔ぶれの出演者の中で、もっともあっぱれなのは、美貌を股にかけた元MI6(イギリス情報局秘密情報部)の女スパイ、ヴィクトリアを演じるヘレンだ。撮影時は64歳(現65歳)。『クイーン』(2006年)でエリザベス女王の苦悩を見事演じきり、第79回アカデミー賞主演女優賞をはじめ、さまざまな映画賞に輝いた彼女が、『RED』では機関銃をぶっ放し、「私しばらく人殺してないわ」「殺しが得意なの」と、あのエリザベス女王役からは想像もつかない言葉を発する。

 ヘレンは、同作の役作りについて「スパイや暗殺者とは無縁にしか思えない人物を参考にした」と話す。その人物とは1990年代に「カリスマ主婦」として日本でも有名になったマーサ・スチュワート。マーサは2002年にインサイダー取引で逮捕され、禁固刑に服したが、その後、実業界に復帰している。

 「もちろんマーサ・スチュワートは元暗殺者ではないけれど、何をするにしても本当に完璧にこなす女性なの。女性的な柔らかさと合理性や能率という意味での驚異的な強さのコンビネーション。そんな彼女からインスピレーションを受けて、役作りをしたわ」。同作での髪型も「マーサ・スチュワート風」らしい。

 映画『RED/レッド』は29日(土)より全国で公開される。

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