大みそかに放送される『第61回NHK紅白歌合戦』のリハーサルが29日、東京・渋谷のNHKホールでスタートし、同番組の井上啓輔チーフプロデューサーが報道陣の取材に応じた。今夏に初期の食道がんを患い、闘病中だったサザンオールスターズの桑田佳祐のゲスト出演を実現させ、井上氏は「もう隠し玉はない。出し切った」と断言。桑田が歌う曲などの詳細は未定で演出に関しても「言えない」としたが、出演時間は午後11時頃になる見込みで「ホールとの掛け合いになる」と別会場での歌唱をほのめかした。

　昨年は、当日まで名前が伏せられた状態でロック歌手の矢沢永吉が、白組特別出場を果たすというサプライズがあったが、井上チーフプロデューサーは「桑田さん以上の方はいない」と報告。桑田は「紅白としてのスペシャルゲスト」として出演し「幅広い年齢の人に愛されている方。桑田さんの歌で元気を与えてもらって、パワーに繋げるようなものにしたい」と期待を込めた。

　桑田の出演タイミングは、44組中38番目に登場するいきものがかりの「ありがとう」歌唱後。井上チーフプロデューサーは「落ち着いた時間に見てもらいたい」とその意図も語った。

　『第61回 NHK紅白歌合戦』は「歌で つなごう」をテーマに31日午後7時30分から11時45分まで放送（途中、午後9時25分から5分間のニュース中断あり）。これまでの対戦成績は紅28勝、白32勝。

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